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パリでお米を食べる
ひと月ほどのパリ滞在中。
「お米無しでも平気だった」と自分で思っているわりには、よくよく振り返ってみると、実は頻繁にご飯を食べていました。
インド料理屋さんでもおいしいご飯を食べました。カレーには、粘りが少なくてさっぱりした長いお米があっていると思います。
オペラ地区にある日本食材店に行った際には、レトルトのお米(サトウのごはん)を買いました。
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日本のお米は、ふっくらとして、甘味があって、長いお米とはまた違った味わいがあります。子どもの頃から主食としていて、慣れ親しんでいるという事実を差し引いても、日本のお米はとてもおいしいと思います。
3個パックの「サトウのごはん」は、すぐに食べ尽くしてしまいました。サトウのごはんを食べたのは数年ぶりでしたが、これ、本当によく出来ていますね。炊きたてご飯のおいしさが再現出来ています。お米自体、良いものを使っているのだと思います。
上野写真は、サトウのごはんとレトルトカレーです。レトルトカレーは、具が少なかもしれないと予想して、茹でたしたニンジンをトッピングしました。ご飯は、つやつや・もっちりとしていて、コシがあります。
「サトウのごはん」を買うためだけに、わざわざオペラ地区の日本食材店まで、再び出かけるつもりはなかったので、「3個パックを食べきったら、ご飯はもう終わり!」と思っていたところ、近所のモノプリ(パリにたくさんあるスーパーです)でレトルトご飯(1.17ユーロ)を見つけました。
和を思わせる紫色のステキなパッケージ。モノプリマーク入りです。日本で言えば、ヨーカドーで売っているセブンプレミアムシリーズとか、ダイエー・マルエツで売っているFoodexブランドみたいなものだと思います。
「日本のお米ではないけど、まぁいいか、これ食べてみよう!」と試しに買ってみました。
電子レンジで温めます。
パッケージの写真では真っ白なご飯なのに、実際はかなり黄色かったです。そして独特の匂いがありました。日本のお米も炊飯器で炊く時に、ある種の匂いがありますが、それとは全く違うものです。
食べてみると「さっぱりしている」を通り越してボソボソです。粘り気は全くありません。うーん……。これはこういうものなんでしょう。レンジ加熱時間が間違っているとか、そういう問題ではなかったと思います。
お米自体が良くないのか、炊いたお米をレトルト食品にする際の技術的な問題なのか、どちらも良くないのかは 分かりません。
「サトウのごはん」のように、お米もおいしいものを使っていて、技術的にも素晴らしい、というレトルトご飯など、フランスには存在しないのだと思います。ご飯の国ではないから、それは仕方がないのですね。
日本人がご飯に求めるレベルには達していなかったと思いますが、最初からお米ってこういうものだと思っていたら、これはこれで良いのかもしれません。
しかし、とにかく、これはもう買わないだろうな、と思いました。
何事も試してみないと分かりません。試してみて気が済みました。
こちらは中華総菜のお店で買ったチャーハンです。カレーライスのように左半分に盛りつけた、とろりとしたアンかけのようなものは、エビチリです。
滞在先の近所にマルシェが立っていて、そこで買いました。右の写真で、真ん中の漢字の看板が出ているお店です。このようなお店は、特に中華街のような場所に行かなくても、パリ市内でよく見かけます。短期の滞在でも、パン食に飽きたら、買って帰ってホテルの部屋で食べるのも良いと思います。
チャーハンもエビチリもとってもおいしかったです。モノプリのレトルトご飯も、チャーハンにして食べれば良かったのかもしれないなぁ、と思いました。
このようなお総菜店では、プラスチックの容器にお店の人がよそってくれます。「もう少し多く」とか「それくらいでOK」などというやり取りののち、グラムを量ってお会計します。(チャーハンとエビチリとゴマを寄せた中華風のお菓子で、合計7.55ユーロ。安くておいしい!)
パリでお米を食べることは、そう難しいことではありません。おいしいご飯を提供しているお店もたくさんあります。ただし、いつでもどこでも 日本人が求める水準に達しているご飯が出てくるかと言えば、必ずしもそうではないと思います。
一方、おいしいパンなら至るところで手に入ります。焼きたてのバゲットやクロワッサンは本当に素晴らしいので、ぜひ一度は、街なかのパン屋さんでパンを買って味わってみてください。
滞在後半になると、ヘタにご飯にこだわるより、パンを食べていた方が良いという結論に至っていました。右の写真は、ツナとナスの味噌煮込み。買ってきた味噌を使って作りました。本来なら白いご飯と合わせて食べたいおかずですが、主食はバゲットです。でも全然問題なし!
さすが、パンの国です!
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