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ルーヴル美術館のおすすめ作品 28
ルーヴル美術館訪問の際は、「あらかじめ見たい作品を選んでから出かけよう」とはよく言われることです。しかし、「これから初めて行くのに、見たい作品は何かと言われても、選びようがない」と思う方も多いと思います。
実は、旅行関係者のあいだでは、ルーヴル見学で定番とされる作品は、ある程度決まっています。
このページでは、そういった観光的な発想の定番に加え、美術史的な観点からも、「ルーヴルに行くならこれは見た方がいい!」とおすすめしたい作品をプラスしてご紹介します。ただし、極端にマニアックなものではなく、どれも世界的に有名で、一般的に日本人にも馴染みのあるものです。
このページでの解説は最小限に留めてあります。
もっと詳しく知りたい方は、ルーヴル美術館公式HPの解説ページへリンクを貼っておくので、そちらをご覧下さい(解説ページがない作品もあります)。
当サイト内にも別途作成した作品解説のページがあるものには、リンクしておきます。
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ルーヴルに行ったら、まずはドゥノン翼へ!
モナリザのある「ドゥノン翼」には、有名で人気のある作品が集中しています。ルーヴルで過ごす時間が限られている人は、「ドゥノン翼2階を中心」に見学するのがおすすめです。
ドゥノン翼2階は、「カナの婚礼」や「ナポレオン1世の戴冠式」をはじめ、大作が多いエリアでもあります。作品の大きさは、本やインターネットでは体感できません。ぜひ、本物の迫力を味わってきてください!!
*各作品の展示場所は変更になることもあります。また、展示替えや貸出し等で見学できない場合もあります。
*ナポレオンホールに主な作品の場所を提示した無料の案内図があります。これをもらってから入場しましょう。
ドゥノン翼に入ると、有名作品の場所を示す 案内表示が至るところで目につきます。 |
表示を頼りに探せますが、ナポレオンホール内で案内図(無料・日本語版あり)を手に入れましょう。 |
帰国後の みやげ話で「ルーヴル美術館にも、もちろん行ってきたよ!」と誰かに報告はしたい、でも、実は美術館にはぜんぜん興味ない。...そんなあなたも、ドゥノン翼に行ってください。「モナリザ」「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「ナポレオン1世の戴冠式」、この辺りが 必見ポイントです。うまく行けば、1時間程度でまわれます(入場までの時間は除く)。
「カナの婚礼」
ルーヴルで最も大きな作品。ほとんど壁。モナリザの正面にある。イエスが起こした奇跡の場面を描いた宗教画。>ルーヴル公式ページ/>当サイト解説
「ミロのヴィーナス」
発見当初から腕は見つからず、どんなポーズだったのかは今も謎。後ろ側にもまわれます。お尻がちょっと出てる。黄金比のボディを観察!>当サイト解説
「サモトラケのニケ」
ギリシャで発見された翼の有る勝利の女神像。ナイキ社の社名由来になった作品(ニケ→NIKE)。>当サイト解説
「岩窟の聖母」
レオナルドの謎多き祭壇画。バージョン違いがロンドン・ナショナルギャラリーに有り。聖母、天使、洗礼者ヨハネ、イエスの手の表情に注目。>ルーヴル公式ページ
「聖母子と聖アンナ」
同じくレオナルドの作品。マリアとイエス、マリアの母アンナ。マリアはアンナの膝の上に乗るという奇妙な構図。近年修復され明るい色彩に。>ルーヴル公式ページ「抵抗する奴隷」「瀕死の奴隷」
ミケランジェロ作。ローマ教皇ユリウス二世のお墓の装飾用に作り始めた作品。「抵抗する」表現と「瀕死の」表現に注目。>ルーヴル公ページ「グランド・オダリスク」
アングル作。オリエント風は当時の流行り。女性の背中は、アングルの好んだ題材。背中と腕が長すぎると批判された。>ルーヴル公式ページ
「ボッティチェリのフレスコ画」
イタリアルネサンスの巨匠の壁画。パリで鑑賞できる数少ないボッティチェリ作品。ところどころ剥がれています。 >当サイト解説これは、フランソワ1世という王様が晩年のレオナルドをフランスへ呼び寄せたため。ミケランジェロやラファエロの作品は、パリには少しだけしかありません(ローマやフィレンツェに行けばたくさんあるのですが…)。ルーヴル所蔵の彼らの作品、ぜひチェックしてください。
リシュリュー翼は空いている…でも実はかなり面白い!
「マリー・ド・メディシスの生涯」お妃の半生を神話風に描いた超大作。全24枚。作者ルーベンスは、フランダースの犬でネロが死ぬ間際に見た絵を描いた画家。>ルーヴル公式ページ/>当サイト解説
「ガブリエル・デストレとその妹」 右がアンリ4世の愛人ガブリエル、左がその妹。妹が姉の乳首をつまんでいるのは、王子の懐妊を表す。作者不詳(フォンテーヌブロー派の誰か)。>ルーヴル公式ページ
「ピュジェの中庭/マルリーの中庭」自然採光の屋根を通して柔らかい日差しが差し込む中庭に、彫刻作品がゆったりと並べられている。作品群もさることながら、空間としても心地良い。
モナリザなどを見た後で移動するなら、一旦ナポレオンホールに戻って、改めてリシュリュー翼入口から入りなおすのが良いと思います。興味深いものがたくさんあるエリアです。しかも、それほど混雑していないことが多く、ゆっくり鑑賞できます。
*このページでの解説は最小限にしています。
もっと詳しく知りたい場合は、ルーヴル美術館公式HPの解説ページ(リンク先)をご覧下さい。
また、当サイト内にも別途作成した詳細解説のページがあるものには、リンクしています。
*展示場所は、変更になっていることもあります。展示替えや貸出し等で見学できない場合もあります。
シュリー翼にも見たいものがいろいろ…
「トルコ風呂」
アングル晩年(82歳)の作品。やはり背中が好きらしい。丸いキャンバスは覗き見的効果を狙ったもの。>ルーヴル公式ページ3階の近代フランス絵画は、知らないようで、見てみると実は知っていた、という作品がけっこうあるかも。日本人にとって、近代フランス絵画って意外と浸透しているものなんだな、と感じます。
ダヴィッド、アングル、ドラクロワ、ビジェ・ルブランなどは、いずれも、最初にご紹介したドノゥン翼2階に超有名作品があるのですが、シュリー翼にも作品群が展示されています。近代フランス絵画(ロココ、新古典主義、ロマン主義あたり)が好きな人は、両方見に行きましょう。
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執筆:内田ユミ
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