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シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内まで「タクシー」で行くには
荷物を動かすのが大変なとき、疲れて公共交通機関を使う気力がないときなど、空港からホテルまで直接行けるタクシーは便利です。しかし、単純なようで、実はけっこう奥が深い乗り物です。乗り場
到着ロビーを出るとタクシー乗り場があります。
空港のホームページには、以下の記載があります。
・ターミナル1:20号出口 到着階
・ターミナル2−F:1号出口
タクシーの種類
空港に待機しているタクシーは、パリ行きと郊外行きに分かれます。車体の屋根にある表示で見分けます。
・パリ行き「Taxi Parisien」
・郊外行き「Taxi Banlieue」
所要時間
市内中心まで 40〜60分くらいと言われています。渋滞にあたらず、早ければ30分ということも。
目的地がパリの北か南(空港寄りか否か)で、かなり差が出ます。
乗降り
ドアは手動です。自分で開けて、後部座席に乗り込み、自分で閉めます。降りた後に、ドアを閉めることも忘れずに。「日本人は、降りた後にドアを閉めない…」とドライバーさん達からボヤかれています。
行き先の告げ方
ホテルの住所を紙に書いたものを渡すのが、最もスムーズです。
パリの住所は、とても分かりやすいシステムになっているので、住所とホテル名が分かればOKです。
グーグルマップなども印刷していけば より親切ですが、そこまでする場合は、フランス語版で出してあげた方がいいかもしれません。(→でも、たぶん、カーナビもあるし、地図はなくても平気です。)
パリの住所の見方
例として「コンコルド オペラ パリ」というホテルの名称と住所で、住所の見方を説明します。
(ホテル名称) Concorde Opéra Paris
(ホテル住所) 108 Rue Saint-Lazare, 75008 Paris
住所の最初に来る数字は番地です。番地は、常にセーヌ川が基準。セーヌ川に近い方から小さい数字で始まり、セーヌを背に左側に並ぶ建物は奇数番地、右側は偶数番地になっています(だから1番の隣は3番)。
番地の次に来るのが通りの名前です。パリではどんな小さな通りにも名前があります。その次の5桁の数字は郵便番号。「750××」の「75」がパリを表し、下二桁で1〜20までの区を表します。つまりこの住所で、パリ8区のサン・ラザール通りにあるホテルだと分かります。
住所を書くときは、郵便番号まで書きましょう。ホテル名は、必ずアルファベットで書いてください。最後に「S.V.P」(お願いします/S'il vous plaît の略語)を付け加えれば、完璧です!
ホテルの住所を記載した紙をコピーして何枚か持ち歩くようにすると、滞在中にタクシーに乗る時にも利用できます。迷子札にもなりますよ。
料金
2016年3月より、空港〜パリ市内のタクシー移動に定額制が導入されました。
・シャルル ド ゴール空港からパリ市内(右岸地域):50ユーロ
・シャルル ド ゴール空港からパリ市内(左岸地域):55ユーロ
つまり、セーヌ川を規準にして、CDG空港から近い方の半分側は50ユーロ、遠い側は55ユーロです。
ちなみに、オルリー空港からも定額になっています(オルリー空港〜右岸:35ユーロ、左岸:30ユーロ)
予約には別途7ユーロ、その場で呼び出す場合は4ユーロが追加でかかります。
以前は、市内のどこまで行くかによって、また渋滞などによっても、料金に幅があり、タクシー利用の大きな不安材料のひとつでしたが、定額制の導入によって、安心できるシステムになりました。
実際にタクシーを利用してみた時のこと
私は、行きにタクシーを使ったことが何度かほどありますが、いずれも紳士的で親切なドライバーさんにお世話になりました。定額制が導入されたことにより、以前よりずっと利用しやすくなりましたが、それでもタクシーは、考え始めると気になるポイントが出てくる移動手段です。(導入以前から、私は、あまり深く考えずに使っていましたが・・*参考記事「パリひとり旅日記_タクシーでパリ市内まで」)
空港に着いたら、タクシー乗り場を探します。すぐに見つかると思います。タクシー乗り場付近まで行くと、ずらーっとタクシーが並んでいるので、スーツケースを持った観光客風の人たちがいるところに行きます。
観光客は、車列の先頭にいるおじさん達(整理の係員なのかドライバーなのかは不明)に、「 はい次の人、こっちこっち〜、ホテルはどこ?」みたいな感じで誘導され、荷物はさっさと積まれ、座席に乗り込むという、ほぼ自動的な流れに沿って動くだけです。
「タクシーを選ぶ」というステップを経たことはありません(少なくとも私は)。行き先を的確に伝えられれば、郊外タクシーか市内タクシーかも、こちらが判断する必要はないと思います。
注意! 犯罪事例
高速道路で渋滞に巻き込まれているタクシーを襲う事件が起きているそうです。観光客が乗っているタクシーに近づき、後部座席の窓をたたき割り、手元に持っている「貴重品バック」を奪うそうです。タクシーを利用する場合は、貴重品バックが外から分かりにくい位置に置く工夫が必要です。
<外務省HPの該当部分の引用>
(2)シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への高速道路上での強盗被害
[犯行手口]
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に向かう高速道路上において,タクシー(あるいは自家用車)乗車中,渋滞で停車した際に窓ガラスを割られ,バイクまたは徒歩で近づいてきた犯人にハンドバッグやカバンを強奪される。なお,被害者のほとんどは女性で,空港から市内に向かう高速道路上で発生していることから,犯人は渋滞で車両が減速もしくは停車するのを見越し,空港で狙いを定め,タクシーに乗車した乗客を標的として追尾した上で犯行に及んでいるものと思われます。
[防犯対策]
・高級ブランド品を持ち歩くときは,犯人に目を付けられないよう,上着で隠す等目立たないようにする。
・手荷物は,トランクに入れるか,タクシー車内では膝上や座席には置かず,外から見えにくい足下に置く。
・渋滞などでタクシーが減速,あるいは停止した際には後方・周囲に注意する。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内まで「送迎バス」で行くには
・バスに乗って、その後メトロに乗り換え、メトロを降りてから、地図を片手にホテルを探すのが不安な人。
・タクシーを使えばその点は全て解決できるけど、タクシーには別の種類の不安を感じる人。
以上のようなタイプの人におすすめするのは、送迎バスです。
料金は総じて高くなりますが、「安心」をお金で買うと思えば、納得できると思います。オプションの有無によっては、料金を抑えることもできるので、自分が求めるサービス内容を検討してください。
VELTRA/Alan1.netのフランス空港送迎|パリ市内送迎(アシスタントの有無も選択できます)
日本人スタッフのサポートがついて、ホテルのチェックインを手伝ってくれるプランは、初・海外ひとり人旅の人など、最初のハードル(空港移動〜ホテル入り)を無事クリアしたい人におすすめです。
※VELTRAは、空港送迎以外にも、内容も価格もバラエティに富んだ現地ツアーがあります
空港アクセスを意識したパリのホテル選び
このコンテンツ(CDG空港からパリ市内までのアクセス)では、すでに宿泊先が決まっているという前提で、交通手段選びを解説しました。
このページをご覧になっている方で、これからホテルの手配をする人は、ぜひ「空港からのアクセス」も意識してホテルを探してください。
…といっても、「空港直結ホテルにしましょう」という意味ではありません。
パリ市内で、自分の希望の観光がしやすくて、且つ空港にもスムーズに行ける宿泊先が、必ずあるはずです。
管理人がおすすめする具体案
万人向けの移動手段として、「バス」で市内に入ることを、ひとまず前提とします。
バスを使うなら、バス停から徒歩圏内にあるホテルが望ましいです。
バスが停まるエリアの中では、オペラ周辺(ロワシーバス)か、モンパルナス(エールフランスのライン4の終点)がおすすめです。
他の停留所がある、凱旋門、ポルトマイヨー、リヨン駅も、決して悪くはないですが、あえて選ぶとしたら、私は、「オペラ」「モンパルナス」をおすすめします。
おすすめ その1…オペラ地区
パリ市内で観光、買物、美術館めぐりなどで過ごすなら、オペラ付近に滞在するのがおすすめです。華やかでパリらしいし、日本人率が高いので何かと便利。デパートも揃ってるし、日本食のお店もあります。
この辺に滞在した経験のある人は、他の地区に比べて格段に多いと思われるので、ネット上でも口コミ情報などを見つけやすいという利点もあります。
難点といえば、日本人観光客を狙ったスリ・ひったくりが多いことでしょうか。日本人は、お金持ってるうえに、警戒心が薄いと思われてるから…。
あとは、「狭いホテルが多い」と聞くかもしれませんが、他の地区でもホテルは狭いです。
私は、情報収集のため、定期的に旅行会社の店頭に行ってパリツアーのパンフレットを集めて来るのですが、それらを見ると、日本の旅行会社のオペラ地区押しがひしひしと伝わってきます。
ホテルをウリにする場合、もはや「オペラ周辺」しか あり得ない感じです。勧めるからみんなが行くのか、みんなが行くから勧めるのか…。全く別の地区のホテルに宿泊することになっているのに、わざわざ「オペラまでメトロで○分!」と書いてあったりもします。それ、ウリなのか?
【Hotels.com】の「オペラ座付近のホテル」から探す (*Hotels.comは、オペラ座に近い順に表示されるように指定してありますが、料金順、星の数順、評価順などに並べ替えも可能。比較検討に便利です。)
おすすめ その2…モンパルナス
モンパルナスには国鉄のターミナル駅があって、モン・サンミッシェルにも、ヴェルサイユにも、シャルトルにも行けるので、どこか1〜2ヶ所にでも個人で行ってみようと思っている人におすすめです。もちろん、市内を動くのも便利。ただし、オペラ周辺のような優雅な街並ではなく、どちらかというと東京っぽい近代的な雰囲気なので、「いかにも」なパリらしさを求める人には、ちょっと物足りないかも。
でも、レストランとか商業施設も充実していて、すごくいいですよ。
バス自体としても、色々な条件を度外視して、どちらか選ぶとするなら、私は、ロワシーよりエールフランスの方が好き…。なので、 個人的にはいつもモンパルナス付近が有力候補です。
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