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ピカソ美術館 Musée Picasso


 ★このコンテンツは、2014年の改装前に作成したものです。


サレ館(塩の館)という別名を持つ17世紀の建物が、美術館になっています。
もとは、塩税徴収官が私腹をこやした末に建造したもので、当時の人々が「塩のきいた(サレ)館」と皮肉ったところからこう呼ばれているそうです。 たしかに皮肉のひとつも言いたくなるような、大きくて豪華な建物です。

フランスでは、遺産相続において、文化遺産として重要と認められた場合には、芸術作品で相続税を払うことができます。ピカソは、亡くなった時点で、相当数の自身の作品を手元に持っていました。それらの作品が遺族から相続税としてフランス政府に送られ、1985年に美術館が開館しました。

大量のピカソ作品がオークションなどで海外各地に散らばることなく、パリに残ったのはそのためです。世界には他にもピカソの美術館がありますが、パリのこのピカソ美術館が、質・量ともに郡を抜いていると言われています。

作品は20の部屋に展示され、初期から晩年へ時代を追いかける形で観ることができます。
長命であり(享年91才)多作だったピカソには、何度も作風の変化がありました。「青の時代」「バラ色の時代」「キュビズム」「新古典主義」などです。

ここには「いかにもピカソ!」と思うものから、「これもピカソ?」 と思うものまで、多くの作品が所蔵されています。


ピカソ美術館 見学レポ 

*改装前の見学です。


picasso1ピカソ美術館は、近年日本人旅行者の間でも人気のある「マレ地区」にあります。市内の中心よりも、やや東よりです。

ピカソ美術館も17世紀の建物ですが、周辺は他にも貴族の館などが多く残っています。古くて情緒ある街並が残る一方、おしゃれなお店が増えているエリアです。




ピカソ美術館外観ピカソ美術館の外観。

美術館入口は、敷地の入口から見て正面の位置。美術館入口とチケット売り場は別でした。敷地に入って右手側、この写真ではフラッグのかかる入口がチケット売り場です。


ピカソ美術館展示室内館内は、20の展示室に分かれている。初期から晩年まで、年代を追って鑑賞できます。

絵画、彫刻、版画、デッサンなど所蔵作品はあわせて3500点以上。
それぞれの部屋は大きすぎず、順路の流れも分かりやすいので、鑑賞しやすい美術館です。




肘掛け椅子に座るオルガの肖像「肘掛け椅子に座るオルガの肖像」

ピカソの生涯をたどると、何人もの女性が関わってきます。この絵のモデルとなった、オルガ・コクローヴァは、ロシアのバレエ団の踊り子。
ピカソの最初の妻です。


牧神パンの笛この絵はたしか子供の頃、美術の教科書で見た記憶があります。

「牧神パンの笛」

一人は笛を吹き、一人はうつろな目で遠くを見つめて立っています。背景に広がるのは海のようですが、なんだか奇妙な印象を与えます。



ニューへブリディーズ諸島のかぶり物これもピカソの作品なのかと思ったら、これはコレクションでした。原始芸術に関するものを集め続けていたというピカソに、マティスから贈られたプレゼントです。

マティス曰く「とてつもなく野蛮な魔法の彫刻」。ニューヘブリディース諸島(どこだ?)の人物像で儀式のかぶりものということです。 これを贈る方も、贈られる方も、尋常ではないセンスです。

「不調和な配色の無気味な人物」と解説されていましたが、 私は無気味とは思わず、どちらかというと、かわいい感じがしました。不思議なものが色々展示されているピカソ美術館の中でも、ひときわ観光客の注目を集めていました。どうやら、ご機嫌は良さそうです。


展示室展示室内の様子。
このあたりの作品は、いかにもピカソっぽいと思う。


Enfant jouant avec un camion「トラックの玩具で遊ぶ子供」
Enfant jouant avec un camion

見た瞬間に、日本の子供を描いた作品なのかと思ったのですが、そういうわけでもなさそう。

「ワケが分からない」という評価をよく目にするピカソ作品だが、このようなホッと心が和む絵もあります。



Le sculpture「彫刻家/Le Sculpture」

ひと目で「あ、ピカソだ!」と分かる作品。
作品に描かれている右側の彫刻家がピカソで、左の女性の胸像は、愛人マリー=テレーズ。


浜辺を走るふたりの女     「浜辺をかける2人の女」

厚みのある、どっしりとした人体の表現を特徴としていた頃の作品。




年代順の展示により、大量の作品とともにピカソの生涯を追うかたちになるため、ピカソの世界に浸ることができた。絵画、彫刻ともに、かなりボリュームがあり、充実感を味わえる美術館です。



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