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シャルトル訪問記(後編/大聖堂内部・街の様子)
前のページでは、シャルトル駅から、ノートルダム大聖堂までの経路と大聖堂の外観や彫刻についてご紹介しました。
このページでは大聖堂の内部・ステンドグラスと街の様子をご紹介します。
ノートルダム大聖堂の中に入って見よう
聖堂内部の様子
全長130m、中はかなり広くて暗いです。空気はひんやり。石の匂いなのでしょうか、独特の匂いがします。
シャルトル大聖堂は、「シャルトルブルー」と呼ばれる青いステンドグラスであまりにも有名です。
しかし、溢れるような光の空間を想像しながら入場すると、その期待は裏切られることになるかもしれません。大聖堂全体が青い光で満たされているというよりも、全体的に暗い建物の中で、高窓の光が浮かび上がっているような印象です。
大聖堂内のステンドグラスは、総面積で2,000㎡にも及びます。そのほとんどが13世紀のもので、ほぼ完全な形で残っています。これはフランス各地に存在する大聖堂の中でも異例です。古いものが大量に残っているだけでも価値が大きいのですが、技術的にも極めて高度と言われています。
中でも特に有名なのは左写真の「美しき絵ガラスの聖母」です。鮮やかな赤を背景に、澄んだ青い衣をまとった聖母が幼児キリストを抱いています。
初めてステンドグラスを見る人は、背面に電飾が仕掛けられているのは?と思うかもしれません。それくらいはっきりとした赤と青の鮮やかな色彩が、全体としては、紫がかった高貴な光となって、聖堂内を照らします。
私はシャルトルに2度行っていて、いずれも訪問時に、何十枚もの写真を撮影しているのですが、暗い建物の中で光るガラスを撮るのは難しく、比較的まともに撮影出来たステンドグラス写真は、まぐれで撮れたこの一枚だけ。しかも、この1枚すらも、あまり良い写りとは言えません。
カメラを趣味とされている方は、ぜひ素敵な写真を撮って来てください。
私のように、撮影が難しいと思う人は、聖堂内のショップや、周辺のお土産屋さんで、カレンダーやポストカードなどが販売されているので、そちらで買うと良いと思います。
以下に、身廊内の様子で比較的まとも撮れたものをUPしておきます。
内部の広さ、天井の高さ、静けさと厳かな雰囲気などを感じ取っていただければ嬉しいです。
ステンドグラスの役割
ステンドグラスには、流線的な植物や花の図柄や、幾何学的な装飾パターンなどがデザインされていると思っている人も多いかと思います。実際、そのようなステンドグラスも存在します。
しかし、ゴシック建築の聖堂にあるステンドグラスは、装飾を主な目的としたものではありません。
ステンドグラスは、自然の光を聖なる光に換える役割を持っていました。聖堂内を神秘の空間にし、神の世界を体験するための装置でした。
また同時に、字が読める人々が少なかった時代において、聖書の教えを伝えるという重要な役割も担っていました。聖母子像をはじめ、預言者や福音書記者の像、聖書の場面が絵で表現されています。
聖職者の説教を聞きながら、あるいは後に聖堂を訪れた際に、人々はステンドグラスを見上げ、教えを反芻しました。
何かを学ぶ際に、話を聞くだけよりも、ビジュアル的な要素が添えられていた方が、理解しやすく記憶にも残るのは、当時の人々も 私たちと同じだったはずです。
ストーリーを含むものである以上、ステンドグラスには見る順序もあります。一般的には、下から上へ、そして、左から右へ進みます。いくつかの要素が組み合わさった複合的なパターンもありますが、基本は一緒です。地面から高い位置にある窓を見上げる動線にかなった造りになっています。
絵の内容までしっかりと見たい人には、オペラグラス(双眼鏡)を持って行くことおすすめします。
旅人には必需品です。
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シャルトルに行く人は、おそらく、サントシャペル教会、ノートルダム大聖堂(いずれもパリ)などにも行かれることと思います。(っていうか、行ったほうがいいです!)
光の量では、壁全面がステンドグラスで埋め尽くされているサントシャペル教会が圧巻。それに比べると、シャルトルはかなり暗いのですが、線の確かさや画力という点で、ステンドグラスそのものは、シャルトルの方が技術的に高度であるとされています。実際に拡大して見ると、その違いを感じることができます。
オペラグラスは安価なもので充分に役立ちます(見た目さえ気にしなければ)。楽天で最も安いものは1,000円前後から。アマゾン他、旅行グッズ専門店などでも各価格帯のものが見つかります。
シャルトルの街並み
時間が許すなら、大聖堂の見学の後に街を散策してみることをおすすめします。
聖堂の裏手にまわると、高台のようになっていて、街の風景を見下ろせます。
坂には長くて幅のせまい階段があり、そこを降りて行くと、ウール川のほとりに出ます。
川の両岸には、田舎風の家々が並んでいます。
パリのオスマン様式の建築物が連なる街並とは、あまりにも印象の違う風景に心が踊ります。
カフェやお土産屋さんなどもあります。ノートルダム大聖堂の他にも、もうひとつ「サン=ピエール聖堂」があります。ここでもステンドグラスが見られます。
街歩きの際にも必要になるので、前ページで紹介した観光案内所で地図をもらうと良いでしょう。
シャルトル観光案内所HP:Office de Tourisme de Chartres (日本語ページもあり)
シャルトル光の祭典(ライトアップ)2013年の実施期間は 4月13日〜9月21日 2012年の動画
*シャルトル訪問記〜おわり〜
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