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ロダン美術館 訪問レポート(館内)
ロダンの住居兼アトリエだった「ビロン館」の中に入ってみます。 窓からは、先ほどまで散策していた庭園を見渡せます。 庭、広い…。 |
建物内部は、当時の様子を残してあります。
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1階と2階にわたって16の展示室があります。 |
上の写真の拡大。 階段にもさりげなく「3つの影」が。 この階段も、時空を超えているのか?! |
展示室内部の様子。
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ゴッホ「タンギー爺さんの肖像/Le père Tanguy」この作品、ゴッホファンの間では有名です。 「タンギー爺さん」はモンマルトルで画材店を営んでいました。パリの若い画家を熱心に応援した人物で、ルノワールやセザンヌなどもこの画材店を利用していました。 ゴッホが描いたタンギー爺さんの肖像は3作あるとされていて、そのうちの1枚をロダンが所有していました。 背景に浮世絵が描かれていることで、日本でもよく紹介される作品です。画面は、鮮やかな色彩で埋め尽くされ賑やか。ゴッホの、タンギー爺さんに対する感謝や愛情が伝わって来るような一枚です。 たぶんですけど、わざわざこの作品を観るためにここに来るゴッホファンも居ると思います。 |
ロダン「カテドラル/La Cathedrale」カテドラルとは「大聖堂」の意味。 印象的なタイトルです。 窓枠との対比でも分かるように、巨大な手の彫像です。 両の手のひらを組もうとしているように見えるかもしれませんが、よく見ると両方とも右手。つまり誰かと誰かが手を合わせようとしているところです。 手を離そうとしている、という見方もできるかもしれませんが、私はやはり、合わせようとしているところだと思いたい。 写真右側の手の方がいくらか大きくて、男性の手のように思えます。少し薄くて小さい方の手は女性的です。 |
ロダン「接吻/Le Baiser」この作品もロダンの代表作のひとつです。 この部屋を訪れた人たちは、皆一様に「あー!見つけた!」と言わんばかりの勢いで、写真におさめていました。 私もその一人。 |
ロダン
「花飾りの帽子の少女ーローズ像」
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ロダン「ハナコ/Hanako」この顔立ちに、このヘアスタイル。なんだか日本人ぽいなーと思いながらタイトルを確認すると、「Hanako」とあります。 ハナコは、1900年代初めにヨーロッパに渡った舞台女優で、ロダンと出会った1906年以降、日本に帰国するまでの間、彫刻のモデルをつとめました。 この時代に旅一座としてヨーロッパやアメリカをまわっていたということですから、ハナコの生涯はかなり興味深いです。日本人でロダンのモデルをつとめたのは、ハナコだけ。ハナコをモデルとしたロダンの作品は60点ほどあります。 |
カミーユ・クローデル
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カミーユ・クローデル「分別盛り/L'Âge mûr」両膝をつき追いすがる若い女性。老いた女性に導かれるように去って行く男性。 カミーユの代表作のひとつです。繊細でありながらも、鬼気迫る迫力があります。 カミーユとロダンとローズの関係を思うと、あまりに痛々しく、苦しくなる作品です。 |
カミーユ・クローデル「ワルツ/La Valse」動きを一瞬にして封じ込めたかのよう。今すぐ左右どちらかにステップを踏みださないと、二人とも倒れてしまいそうです。 カミーユ・クローデルについて人々が何か語ろうとする時、まるで肩書きのように「ロダンの愛人」という言葉がもれなく付いてきます。しかし一人の女性の生涯は、そう一言でまとめられるものではないと思います。 カミーユは、音楽家・ドビュッシーとも親交を持っていた時期があります。ドビュッシーは、カミ―ユと別れた数年の後、カミ―ユの最高傑作と言われる「ワルツ」を入手します。そして生涯、ピアノの傍らにこの作品を飾り続けました。
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*ロダン美術館 おわり
最寄り駅 メトロ13号線 Varenne
開館時間 4〜9月 10:00〜17:45 *最終入場は17:15
(庭園:10〜3月 〜17:00)
休み 月曜日 1/1、5/1、12/25
サイト http://www.musee-rodin.fr
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