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オルセー美術館のおすすめ作品(マネ・モネ・ルノワール・ドガ)

オルセー美術館には、2月革命(1848年)以降から、第一次世界大戦まで(1914年)の作品が所蔵されています(一部例外あり)。「何々派」という言い方を用いるなら、「印象派」や「ポスト印象派」を中心に「象徴派」や「ナビ派」くらいまでです。

まずは、日本人にも馴染み深い、マネ、モネ、ルノワール、ドガ、の有名作品からおすすめをご紹介します。

なお、2011年以降、オルセー美術館では館内の写真撮影が禁止となりました。
再び撮影OKになりました(2015年3月より)
このページ内に掲載している館内や作品の写真は、おもに2008〜2009年に撮影したものです。





マネの作品

マネは、「印象派の先駆け」と位置づけられる画家です。
印象派展には結局一度も参加せず、サロン(官展)入選にこだわり続けました。従って、「印象派」の一員として語られることもよくありますが、厳密には印象派ではありません。

当時の価値感とは真っ向から対立する作品をサロンに出品しては批判されたマネ。
マネの挑戦によって、印象派という新しい流れが生まれます。


草上の昼食「草上の昼食」
ピクニック中の男女の様子。女性は全裸、男性はタキシード姿。ルネサンスの巨匠ティツィアーノの作品がベースになっています。裸婦は女神になぞらえて描くのが常識だった時代、この絵は人々を戸惑わせました。平面的な彩色も理解されませんでした。
オランピア
「オランピア」
横たわる女性は娼婦です。「オランピア」とは当時よく使われていた娼婦の源氏名。これもティツィアーノ作品がもとになっています。ただしティツィアーノが描いたのは女神。マネは現代風に描いたわけですが、これも当然、受け入れられるはずはありませんでした。

笛を吹く少年

「笛を吹く少年」

スペインの巨匠ベラスケスの作品からヒントを得て描きました。これなら批判される要素はなさそう? でもやはり酷評されました。立体感のない人物、奥行きのない背景、無名の少年を肖像画風に描く、などが当時の画壇には馴染まなかったからです。

すみれのブーケをつけたベルトモリゾの肖像「すみれのブーケをつけたベルトモリゾ」モリゾは自身も印象派の画家。マネ作品にモデルとして頻繁に登場します。超・美形というわけではないのですが、ハッとするような美しさを感じます。この絵は、画家のモデルに対する愛情と理解を感じさせますが、 彼女はマネの弟と結婚。以後は作品に登場しなくなります。

バルコニー

「バルコニー」
マネの代表作の一つで、スペインの巨匠ゴヤの作品から着想を得たとされています。一番手前の女性はベルトモリゾ。人物はそれぞれ違う方向を見ていて、まるで一緒にいることすら意識していないかのよう。奇妙な雰囲気が支配しています。
団扇と婦人「扇子と婦人」または「ニーナ・ド・カリアスの肖像」
貫禄のある年配の女性が肘をついて寝そべっています。背景にはたくさんのウチワ。エキゾチックな雰囲気です。目が離せなくなるようなインパクトがあります。他の作品を見ても分かるように、マネは黒の使い方に特徴があります。

印象派 モネの作品

モネの作品で最も有名なのは「睡蓮」です。晩年に製作したオランジュリー美術館にある大作をはじめ、モネは生涯で200点近くの「睡蓮」を描いています。日本の美術館でも「睡蓮」を所蔵しているところは多いです。もちろんオルセー美術館にも「睡蓮」はありますが、ここでは、他の作品をピックアップします。

日傘の女「日傘の女」

オルセーには、左向き・右向きの2枚の「日傘の女」があります。人物画のように見えますが、人物をテーマにしたというより、風景の一環として人物も描いていると言われています。影にも黒を使わないのが、モネのこだわり。影も黒くはないからです。

ひなげし「ひなげし」
妻カミーユと息子ジャンを描いたあたたかい作品。ひなげしの咲く丘を二人が降りてくるところ。丘の上にも下にも二人の姿があって、時間の経過を表現しています。ひなげしを揺らす風の音が聞こえてくるようです。
ルーアン大聖堂
「ルーアン大聖堂」
光の表現を追求していたモネは、同じモチーフを違う時刻や季節に繰り返し描きました。ルーアン大聖堂は、向かいのアパルトマンにアトリエを構え、同時進行で描いた連作。オルセーには5枚ほどが並んで展示されています。比べてみて!
死の床のカミーユ

「死の床のカミーユ」
妻カミーユは二人目の子どもを出産した後、体調が戻らず亡くなってしまいます。亡くなって血色が消えていく妻を、モネはあわててキャンバスに写しとりました。その時の気持ちを綴った書簡も残されています。悲しく苦しい一枚。

アパルトマンの一隅

「アパルトマンの一隅」
明るい位置(おそらくバルコニー側)から暗い室内を描いた一枚。息子が佇んで、こちらを見ています。この写真では分かりにくいですが、左側には婦人もいます。奥には光の射す窓。奥へ奥へと視線を誘われ、引き込まれていきます。

かささぎ「かささぎ」
雪は白いものですが、ここに描かれている雪は白だけではありません。影の部分は青色です。光のあたる部分と影になった部分の書き分け、一見シンプルでありながら奥行きのある構成、アクセントになるかささぎの存在感など、じっくり見ると面白い作品です。

「風景画のモネ、人物画のルノワール」という表現があります。晩年のモネの作品には、人物はほとんど登場しません。しかし、オルセー所蔵の作品を見ていくと、若い頃の作品には、最初の妻カミーユや息子がモデルになった作品が多く残っていることが分かります。どれも愛情を感じる作品です。



印象派 ルノワールの作品

ルノワールは、「 絵画は楽しいものでなくてはならない(人生は辛いのだから)」という主旨の発言を生涯繰り返しました。 「風景ならそこを散歩したくなるように、女性なら愛撫したくなるように、描きたい。」

その言葉通り、ルノワールの絵画に、辛い場面や悲しいテーマの作品は見当たりません。人生の喜びや愛を表現し続けました。ルノワールの作品が、今も広く愛されている理由のひとつだと思います。

日のあたる女の上半身

「習作 : 日の当たる女の上半身」

ルノワールは人物像、とくに裸婦像を多く残しています。この作品は、現代の私たちの目には、明るい木漏れ日がふりそそいでいるように見えますが、発表当時は「紫や緑の斑点が浮かぶ腐った肉の塊」と酷評されました。
ムーラン・ド・ラ・ギャレット

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」

モンマルトルで写生したとされる一枚。大画面に大勢の人が描かれています。みんな笑顔で楽しそう。音楽まで聞こえてきそうです。都会的な流行の場面を取り上げるのも印象派の特徴です。しかし、この作品でも光が反射する表現は理解されませんでした。
ブランコ

「ブランコ」

庶民のささやかな幸せがテーマ。左に同じく、光の表現が批判されました。この頃の作品には、輪郭がほとんどなく、大きめのタッチで色が置かれています。近くで観ると荒いのですが、少し離れてみると自然な感じに見えます。
ピアノを弾く二人の少女

「ピアノをひく少女たち」

ルノワールの真骨頂ともいうべき、甘くて優しいタッチの作品。ルノワール自身もこのテーマを好んでいたようです。オランジュリー美術館にもほぼ同じ構図の作品があります。
田舎のダンス・都会のダンス

「田舎のダンス」「都会のダンス」

素朴な衣装におおらかな笑顔の田舎の娘、洗練されたドレスにすました表情の都会の娘。どちらにもモデルがいました。後にルノワールは、田舎のダンスのモデル、アリーヌと結婚します。都会の娘は、恋多き画家シュザンヌ・バラドン(ユトリロの母)です。


筆を持つクロード・モネ

「筆を持つクロード・モネ」

生涯、仲の良かったルノワールとモネ。ルノワールが描いたモネの肖像画です。この時、二人は30代半ば。写真でよく見るモネは晩年のものが多いのですが、これは若いですね。同志としての親密さも感じさせます。


印象派 ドガの作品

印象派の多くの画家が、戸外で制作し光の表現を追求しましたが、ドガは、室内の人工的な照明のもとで作品を描きました。多く残したテーマは「バレリーナ」です。ドガは、舞台で踊るバレリーナよりも、稽古場や控え室の、自然な姿を好んで描きました。

他にも、競馬場や水浴する女性など、繰り返し扱ったテーマがいくつかありますが、共通するのは「一瞬の動きを捉えている」ということです。ドガは、ほんの一場面で、モデルの本質や人生までを見抜くような、優れた人間観察力と描写力を提示します。

晩年は目を患います。40代以降パステル画や彫像作品が増えていくことや、そもそも屋外の制作を好まなかったのも、目の不調と関わりがあると言われています。

バレエの教室

「バレエの教室」

ドガといえば、バレリーナです。ドガはオペラ座に通い詰めていました。稽古場のバレリーナ達は、後ろの方でおしゃべりしている子もいれば、背中を掻いている子もいます。

青い衣装の踊り子たち

「青い踊り子たち」

ドレスの青がとても印象に残る作品です。強い色を大きめのタッチで描くというドガ晩年の特徴がよく現れています。踊り子たちは、衣装の細かい部分をなおしています。出番前の緊張とざわめきが伝わってきます。

競馬場 馬車の脇のアマチュア騎士たち
「競馬場 馬車の上のアマチュア騎士達」 バレリーナと並んで、ドガがよく描いたモチーフが競馬場の馬の様子です。画面の途中で人物や馬が途切れています。整った画面ではなく、瞬間を切り取ったような構成は、写真をいち早く活用していたドガの特徴のひとつです。

14歳の踊り子

「14歳の踊り子」

ドガは、彫刻作品でもバレリーナをモチーフにしました。この像は、本物の衣装を着用して展示されたところ、あまりのリアリティに気味が悪いと反発を受けた作品です。
気味悪いとまでは思わないけど、確かに、夜中になったら動きそう。。

アイロンをかける女たち
「アイロンをかける洗濯女」
労働者階級の日常です。アイロンかけは当時の過酷な労働の一つ。あくびをして手を止める女性と作業中の女性は、前の時代にあった肖像画とは違い、見られていることを意識していません。人物の性格や生活まで見通せそうなほどに、見事に一瞬を切り取っています。

浴槽に腰掛ける女

「浴槽に腰掛ける女」

バスタブの淵に腰をかけて屈んでいる女性の後ろ姿です。入浴中や入浴後の身繕い中の女性の絵も、たくさんあります。いずれも見られていることを意識していない無防備な姿です。それまでの裸婦像にはないものでした。斜め後ろから覗いて見ているような構図も独特です。

ドガの作品の特徴は、一瞬の動きや表情を的確にとらえた点にあります。これは、当時登場したカメラの存在が大きくかかわっています。写真の登場により、「肖像画を制作する」という画家の仕事の一つは減少しましたが、一方で写真の技術は絵画制作に新たな局面をもたらしました。
ドガはいち早くカメラを取り入れ、デッサン代わりに利用しました。究極的に一瞬の動きをとらえたモデルの姿勢や、スナップショットのような構図は、その成果だと考えられています。

「一瞬の動き」を表現するのに、軽やかで、美しく動き続けるバレリーナや疾走馬は、適した題材だったのかもしれません。






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