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プチ・トリアノン Petit Trianon (マリー・アントワネットの離宮)
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「プチ・トリアノン」は、別名「マリー・アントワネットの離宮」とも呼ばれる。そのせいか、マリー・アントワネットが造ったと思われがちだが、もともとは、ルイ15世の 愛妾 ポンパドゥール夫人の発案で造られた離宮である。 ルイ16世の即位してから 妻のマリー・アントワネットに贈られた後、アントワネットが自分の好みに改装を重ね、好んでここに滞在した。
建物は、グラン・アパルトマン(メインの宮殿)や、グラン・トリアノンと比べると、小さめ(と言っても、決して狭いわけではないけれど)。
宮殿内の「王妃の居殿(公開出産をしたあの部屋)」と、プチ・トリアノン内の愛らしい内装の部屋を比較すると、明らかに傾向の違いが感じられる。マリー・アントワネットは、こんな雰囲気が好きだったんだな、と感じることができ、それだけでも興味深い。
横に、建物入口があります。
2階。控えの間。ダイニングへ続く待合室です。白を基調に、植物を象った美しい装飾が施されています。
ここに、私たちにも馴染みのある肖像画がかかっています。下に拡大してみます。
この作品を描いたのは、「ビジェ・ルブラン」。マリーアントワネットと同年代の女性画家です。
現在 私たちが目にする、アントワネットの肖像画は、ほとんどが ルブランの作品です。
カーテンも、ベッドカバーも、お揃いの白地に小さな花模様です。
羽飾りのついた黄金のベッドと、愛らしいプチ・トリアノンのベッドを 比べると、ここでホッと一息つきたかったアリー・アントワネットの気持ちも想像できるような気がします。
大きな暖炉を中心に、楽器が配置されています。カーテンや家具の織物には、フランス王家の紋章である白ユリ、ギンバイカ(銀梅花・古代には愛と栄光の象徴とされた)などがあしらわれています。
大きな窯や、調理器具、食器などの展示もありました。
建物の中から入口方向を見た図。
小さな敷地とは言っても、建物からの門までは、だいぶ距離があります。
ちょっとした貴族のお屋敷より、広いです。
門の前に、移動のためのプチ・トラン(ミニトレイン)の乗り降り場があります。
グラン・トリアノンへの移動、また宮殿への帰りに利用します。
歩いても行けないことはないですが、おすすめはしません!
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