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パイプオルガン
人それぞれ、気に入った音色というものがあると思う。
私の友人は、雅楽が聞こえてくると心を奪われると言うし、別の友人は、トランペットの音が大好きだと言う。
私の場合は、何と言っても「パイプオルガン」である。
「パイプオルガンの音って、どうしてこんなにも魅力的なんだ!」と思うのだけれど、みんながみんなそう思ってるわけではないらしいということに、最近気がついた。
パリに滞在すると、私は頻繁に教会へ足を運ぶ。
キリスト教徒でもないというのに。
運が良ければ、パイプオルガンの生演奏を聞くことが出来る。
静かで美しい音楽が聞こえてくると、まるで心臓を掴まれたみたいに、そこから動けなくなる。
全神経を聴覚に集中してその音色を吸収する。もっと聞きたい、ずっと聞いていたいと思う。魂に直接何かを訴えかけられているような感じ、とでも言ったらよいだろうか。
そんなに好きならCDを買えばいいんだよね、と常々思っていたところ、ノートルダム大聖堂の中で売っているのを見かけた。
パリのノートルダム大聖堂は、信仰の場であると同時に、観光地化されたスポットでもある。
出口付近にはショップがあって、絵はがきやペンダントやストラップなどのお土産が売っていた。そして、教会音楽のCDも豊富に揃っていて、CDを試聴できるコーナーまであった。
これだ!ここで買って行こう!
日本でも買えると思うけど、たぶん日本にいたら買う気にならないだろう。
さっそく大聖堂の薄暗がりの中で試聴してみたのだけれど、機械が思うように作動しない。
近くにいたお兄さんが、あーでもない、こーでもないと色々試してくれたが、結局CDの交換は出来ず、すでにセットされていた2~3枚のCDを試聴できただけだった。
買って来たのはこの2枚。
1枚(左側)はなんとか試聴して、「これならいいかな。」と思って買ったもの。パイプオルガンのみ。
もう1枚(右側)は声楽。こちらは試聴できなかったので、いわゆる「ジャケ買い」だが、聞いてみるとまさに私が求めていた音楽だった。私の勘はなかなか冴えていたと思う。
これでいつでも、大聖堂気分を味わえる。
でもこれはやっぱり、ヨーロッパの教会で聞くのがいいのかも・・と思った。
自宅で、例えば納豆ご飯などを食べながら聞いていても、何かが違う気がするのだ。
友達が家に遊びに来た時に、この音楽がかかってたら引くだろうなーと思う。
自分では気に入ってるから、いいのだが……。気を付けよう。
クリスマスの時期であれば、比較的、違和感がないかもしれない。
* * * * *
☆YouTube で、CDに収録されてるのと同じ曲がないか見つけたところ、声楽のCDの中の一曲だけが見つかった。
こんな感じ↓です。
http://www.youtube.com/watch?v=d5p_U8J0iRQ
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