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アパルトマンでひとり暮らし(部屋さがし)
パリには、観光客や短期滞在者向けに部屋を斡旋している会社がたくさんあります。
インターネットで「パリ、アパート、アパルトマン、短期滞在」などの単語で検索すると、様々な会社のサイトがあがってきます。数日の滞在から利用可能なところがほとんどです。
アパルトマン滞在には、ホテル宿泊にはない特徴があり、ひと味違ったパリの楽しみ方が実現します。まずは、その特徴について見てみましょう。
外出中、部屋に人が入らない
まず挙げられるアパルトマンの良い点は、毎朝荷物を片付けなくて済むところです。
ホテル滞在の場合、外出する際に部屋に残していく荷物は、一応スーツケースに収納して鍵をかけます。私はこの毎日の作業をとても面倒だと感じます。夜の間に広げた荷物を、翌朝には、再びしまうことになります。滞在の最後まで「自分の部屋」という意識が持てず、落ち着きません。
留守中に部屋に人が入るのは、お掃除や備品補充のためと分かっていても、どうしても抵抗感を感じます。
一方で、「お掃除の人が部屋に入らない」ということは、自分で掃除を行い、ゴミを出し、部屋の管理をする義務が発生する、ということでもあります。
フロントに行けばいつでもスタッフがいるホテルと違い、何か不都合があっても基本的には自分で対処しなければなりません。その点を考えると、「ホテルの方が気が楽だ」「安心できる」という人もいると思います。
あなたがもし、住人に混じってゴミ出しをするのも面白いと思えるようなタイプの人なら、アパルトマン暮らしを充分に楽しめるでしょう。
自炊ができる
2点目。アパルトマンなら自炊ができます。
もともと料理をしない人にはどちらでも良いことかもしれませんが、でもそういう人にとっても、部屋でお湯が沸かせて、電子レンジが使えるのは、やはり便利なのではないでしょうか。
滞在が4〜5日にもなると、ボリュームたっぷりのカフェの食事は、気が進まなくなることもあります。そんな時、マルシェで買ってきた見慣れない野菜を調理したり、お惣菜を温めなおしたり、日本から持って来たレトルト食品を食べたりできるのは、楽しいし、安心感もあります。
比較的、安価であることが多い
3点目。
さらにアパルトマンの良い点は、一般的にホテルより予算が押さえられることです。特に一人旅の場合は、パックツアーを利用すると「ひとり部屋追加代金」というものが追加されるケースがほとんどなので、最初から部屋料金で設定されていることが多いアパルトマンなら、経済的にもメリットは大きいと言えます。
ただし、最終的に料金がホテルより安く済むかどうかは、当然ながら、比較する対象によって変わってきます。アパルトマンでも、利用する会社によっては高級ホテルなみの料金になるところもあります。料金の設定が高めの会社と低めの会社で、その差は大きいです。
部屋の広さや宿泊する期間によっても もちろん料金は変わりますが、高い会社はどの部屋を見ても平均的に高く、逆に価格が低い会社の物件は、どの物件も総じて価格が低いです。
両者の主な違いは、部屋のランク、備品の充実度、立地、サポート体制の内容などです。
パリでも特に人気のある地区にあり、おしゃれな内装、広さも充分で、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、湯沸かしポット、バスタブ、ネット環境など、思い付く限りの設備が揃っており、日本語を話すスタッフが空港の送迎や、荷物の上げ下ろしや、緊急時の対応など、24時間体制で滞在をサポートしてくれる、というところは、値段も高くなります。
一方、部屋の設備は有るものもあれば無いものもあり、サポートは基本的に行わなず、部屋は寝泊まり出来ればOK、というところなら、料金は押さえられます。
自分がどういう旅を望んでいるのか、何が必要で何が不要なのかを念頭に、複数のサイトでよく比較して、自分の希望にあった部屋探しをすることが大切です。
私のアパルトマン選択基準
参考までに、私がアパルトマンを探すときの条件を挙げてみます。
・部屋はそこそこキレイであって欲しいが、ゴージャスさは求めていない
・電子レンジ、洗濯機、ネット環境は必要
・炊飯器、湯沸かしポットは不要
・バスタブも不要(日本にいても毎日は湯船に浸からないから)
・エレベーターは3階以上なら必要(初日と最終日にスーツケースを抱えて階段を使うのは大変!)
・広さは20平方メートル位あれば充分、もっと狭くてもOKだけど、10平方メートル以下は厳しい
・空港からの送迎、およびその他のサポートは不要(自力で頑張る&ひとりで行動したい)
・冬の場合は「中央暖房」希望(あたたかい!)
最近の日本の物件では、あることが当たり前の洗濯機やエレベーターが無いという物件も、パリには少なくありません。19世紀の建物を改造しているため、これらの設備を新たに設置できないところも多いそうです。
私は、前述のように洗濯機は絶対必要、と思っていたのですが、他の諸々の条件との兼ね合いで、決まった部屋には洗濯機がないことがありました。
1ヶ月の間、洗濯機無しでどうやって生きていったらいいのだろう、と出発前には少々気がかりでしたが、住んでみたら、手洗い&大ものはコインランドリー利用で、難なく乗り越えられました。無ければ無いで、どうにかなるものです。
せっかくのパリ暮らし。たいていの人が、ステキな部屋で過ごしたいという気持ちで物件探しをすると思います。ですが、これは普通の引っ越しと一緒で、こだわり出すとなかなか決められないので、譲れない部分と、そうでもない部分の線引きが非常に大事です。
私は、次にパリに長期滞在できる機会が得られたら、部屋の設備・内装にはあまりこだわらず、最終的には寝られればOK!くらいの気持ちで、立地を重視して選ぼうと思っています。メトロやバスの利用が便利なところは、比例するように、周辺にお店も多く、出かけるにも生活するにも、何かと都合が良いからです。
アパルトマン(物件)を斡旋する会社について
◎タイプ1
日本の企業が物件を管理し、それらを旅行者に貸し出している
◎タイプ2
パリの不動屋さんが管理している物件を、日本語のサイトで紹介している
タイプ1の場合は、最初から最後まで日本語でやりとりすることになりますが、物件数は限られます。20部屋前後を保有しているというところが多いようです。
タイプ2の場合は、部屋の予約以降はフランス語(又は英語)で契約を交わす展開になる可能性が高いです。その代わり、物件数は非常に豊富。何百単位で部屋が出てくるところもあります。言葉に問題がなく、フランスの習慣に慣れている人なら、もちろん物件数が多い中から選ぶ方が良いでしょう。
初めてでよく分からないなら、日本語で契約できる方が安心、だと思います。
フランス語が分からなくてもアパート利用はOK?
旅行全般にわたって、語学は出来るに越したことはないのですが、シンプルに結論だけ言えば、問題なし。
アパルトマン滞在に関しては、現地で鍵の授受や緊急対応してくれるスタッフが日本人、という会社(そういう会社はたくさんある)を利用すれば、フランス語を使う機会は基本的にはありません。
フロントや朝食ルームでのやりとりがない分、むしろ、ホテル滞在よりフランス語を使う機会は少ないです。
ただし!繰り返しになるが、現地でフランス人の大屋さんに鍵を開けてもらうシステムになっていたり、緊急時(水もれ、鍵紛失など)に日本人スタッフと連絡がとれない、という事態になった場合は話が別です。
そういう場合は語学力だけでなく、危機回避能力の問題になるので、その対応についてはここでは言及しないけれど、不測の事態が心配な人は、考え得る限りの入念なチェックをしてから出発しましょう。
不安な人は無理をせず、今回は添乗員さん同行の普通のツアーに参加して、自信と耐性を身に付けてから、改めてチャレンジしてください。
「ホテル予約サイト」でアパルトマンを探すなら
私が利用したのは完全にアパートメントだが、アパートというより、「キッチン付きのホテル(フロントマンがフロントにいてホテルのようだが、部屋はアパート風というタイプ)」が希望なら、ホテル予約サイトを利用した方が適切な場合もあります。最後まで日本語で手続きが可能な、
<キッチン付きホテルの検索の仕方>
アップルワールドのパリのホテル一覧のページで、「検索条件を追加する」をクリック。そこで希望のエリアなどとともに、客室設備・サービスのところで「キチネット・フルキッチン」にチェックを入れて検索する →
そのエリアのキッチン付きホテルのリストが表示されます
全室にキッチンがない場合もあるので注意。たいていのホテルに口コミが掲載されているので、泊まった人の感想をチェックしてみてください。
検索結果の一例を載せておきます。

サン・ミッシェル駅近くのミニキッチン付きホテル。セーヌ川を挟んでシテ島の反対側。ショップやレストランも多く賑やかでありながらも、パリらしさも存分に味わえるエリア。
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