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書簡と直筆博物館(古文書/手紙博物館)Musée des Lettres et Manuscrits
政治家、音楽家、画家、作家など、歴史上の人物や芸術家の直筆書簡が展示されている博物館です。音楽家のコーナーでは手書きの楽譜もありました。
「え! これ、本当にこの人の直筆なの?」 と驚きの連続です。
薄暗い館内は、決して広くはありません。
館内は撮影禁止だったので、写真は撮れなかったのですが、たくさんの展示物がありました。その大半は手紙の類いなので、展示スペースが小さくて済んでしまうのだと思います。
展示されている手紙などの文章はほとんどがフランス語です(解説も基本的にフランス語)。ケース越しではあるけれど、かなり近くで見られるので、フランス語が堪能な方なら手紙の内容も分かります。読めれば、飽きずに長く居られると思います。
筆跡の特徴もよく分かって興味深いです。モネってこんな字書いてたんだ〜とか。
アンドレ・ブルトンの字は、かなり小さくて、しかもびっしりと、罫線もないのに真っすぐに書かれていて性格まで想像出来るな〜とか。
カミーユ・クローデルの手紙は、花柄のかわいい便箋に書かれていて、いかにも繊細な女性らしさが漂ってるな〜とか。
保管されていた直筆の主の名前を、思いつくままに挙げてみます。
などなど。他にもたくさん!
名前をよく見ると、お分かりいただけると思いますが、所蔵品の書かれた時代は広範囲に渡っています。マリーアントワネットくらいまではともかく、アンリ何世とか シャルル何世とか、相当古そうなものもあって、その点にも驚きました。
館内のショップでは、これらの書簡が印刷されたものを売っています。筆跡や筆圧の雰囲気はもちろん、紙の質感まで再現されているようなもので、何か思い入れのある人物の書簡がある方は、思わず買ってしまうと思います。
図録も売っていて、とても面白そうだったのですが、かなり厚くて重くて大きくて高価だったので、私は買うのをあきらめてしまいました。
図録の代わりにはならないけど、記念にポストカードを購入。
画家と作家と音楽家のサインだけをそれぞれ一枚に集めてデザインしたものです。
「手紙」というものは本来、書いた本人と受け取った宛名の人物しか見ることができない個人的なもの。だからここは、通常は見ることが出来ない、ある意味 故人のプライバシーを公開している場所とも言えると思います。
歴史上の人物や偉大な芸術家たちも、実際にある時代に生きていた、普通の人間だったことを感じることができる博物館です。
*以下の写真は、2010年(移転前)の外観の様子です。
通り沿いの入り口
突き当たりが美術館の入口でした。
住所 222, boulevard Saint-Germain, 75007 PARIS
最寄り駅 メトロ:Rue du Bac, Sèvres-Babylone, Saint-Germain des Prés
RER C : Musée d'Orsay
開館時間 木曜日〜21:30まで
火曜日〜日曜日10:00〜19:00
サイト http://www.museedeslettres.fr/
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