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ロダン美術館 訪問レポート(館内)


窓から見た庭園ロダンの住居兼アトリエだった「ビロン館」の中に入ってみます。
窓からは、先ほどまで散策していた庭園を見渡せます。
庭、広い…。

窓から差す光建物内部は、当時の様子を残してあります。
白い窓枠から差し込む太陽の光が、作品に陰影を与えます。
独特の雰囲気です。


階段1階と2階にわたって16の展示室があります。

ロダンが過ごしたのは、晩年(1908〜1917年)の約9年間。
この館をとても気に入っていたそうです。


3つの影 室内上の写真の拡大。

階段にもさりげなく「3つの影」が。
この階段も、時空を超えているのか?!

展示室内展示室内部の様子。

部屋数はそれなりに多いのですが、ひとつひとつの部屋が広大なわけではないので、団体客などが来ると、瞬間的に混雑します。


彫像にぶつかってしまわないかと、ひやひや。


ゴッホ作「タンギー爺さんの肖像」ゴッホ「タンギー爺さんの肖像/Le père Tanguy」


この作品、ゴッホファンの間では有名です。
「タンギー爺さん」はモンマルトルで画材店を営んでいました。パリの若い画家を熱心に応援した人物で、ルノワールやセザンヌなどもこの画材店を利用していました。

ゴッホが描いたタンギー爺さんの肖像は3作あるとされていて、そのうちの1枚をロダンが所有していました。

背景に浮世絵が描かれていることで、日本でもよく紹介される作品です。画面は、鮮やかな色彩で埋め尽くされ賑やか。ゴッホの、タンギー爺さんに対する感謝や愛情が伝わって来るような一枚です。

これを持ってたロダン、スゴい。

たぶんですけど、わざわざこの作品を観るためにここに来るゴッホファンも居ると思います。
ここ、ロダン美術館ですけど。



カテドラルロダン「カテドラル/La Cathedrale」


カテドラルとは「大聖堂」の意味。 印象的なタイトルです。
窓枠との対比でも分かるように、巨大な手の彫像です。

両の手のひらを組もうとしているように見えるかもしれませんが、よく見ると両方とも右手。つまり誰かと誰かが手を合わせようとしているところです。

手を離そうとしている、という見方もできるかもしれませんが、私はやはり、合わせようとしているところだと思いたい。

写真右側の手の方がいくらか大きくて、男性の手のように思えます。少し薄くて小さい方の手は女性的です。



接吻ロダン「接吻/Le Baiser」


この作品もロダンの代表作のひとつです。
この部屋を訪れた人たちは、皆一様に「あー!見つけた!」と言わんばかりの勢いで、写真におさめていました。
私もその一人。


花飾りの帽子の少女ロダン 「花飾りの帽子の少女ーローズ像」
Jeune fille au chapeau fleari


なんて愛らしいのだろう、と思わず足を止めました。「可憐」という言葉が頭に浮かびました。あどけなさの残る、少し不安げな表情。
何か言いたげな目と口元を見つめていると、これが彫刻作品だということを忘れそうになります。

「ローズ」はロダンの妻で、生涯を共にした女性です。
愛情の深さゆえ、でしょうか。それとも、個人的な感情とは関係なく、これこそがロダンの力量なのでしょうか。人物の心象までもが波動になって伝わってくるようです。


ハナコロダン「ハナコ/Hanako」


この顔立ちに、このヘアスタイル。なんだか日本人ぽいなーと思いながらタイトルを確認すると、「Hanako」とあります。

ハナコは、1900年代初めにヨーロッパに渡った舞台女優で、ロダンと出会った1906年以降、日本に帰国するまでの間、彫刻のモデルをつとめました。

この時代に旅一座としてヨーロッパやアメリカをまわっていたということですから、ハナコの生涯はかなり興味深いです。日本人でロダンのモデルをつとめたのは、ハナコだけ。ハナコをモデルとしたロダンの作品は60点ほどあります。


vertumne&pomoneカミーユ・クローデル
「ヴェルチュムとポモナ/Vertumne & pomone」


ヴェルチェムは庭園の神、ポモナは果実と花の神です。

硬い大理石で出来ているのに、柔らかく滑らかな印象を受けます。ここまで見て来た、力強いロダンの作品とは、少し雰囲気が違うことが、写真でもお分かりいただけるのではないかと思います。

ロダン美術館の中には、「カミーユ・クローデル」の作品を集めた部屋があります。 精神を病み入院したカミーユを思った晩年のロダンが、美術館建設にあたってカミーユの部屋を作るようにとの意志を残したのです。

 



分別盛り

カミーユ・クローデル「分別盛り/L'Âge mûr」


両膝をつき追いすがる若い女性。老いた女性に導かれるように去って行く男性。

カミーユの代表作のひとつです。繊細でありながらも、鬼気迫る迫力があります。
カミーユとロダンとローズの関係を思うと、あまりに痛々しく、苦しくなる作品です。



ワルツカミーユ・クローデル「ワルツ/La Valse」


動きを一瞬にして封じ込めたかのよう。今すぐ左右どちらかにステップを踏みださないと、二人とも倒れてしまいそうです。

カミーユ・クローデルについて人々が何か語ろうとする時、まるで肩書きのように「ロダンの愛人」という言葉がもれなく付いてきます。しかし一人の女性の生涯は、そう一言でまとめられるものではないと思います。

カミーユは、音楽家・ドビュッシーとも親交を持っていた時期があります。ドビュッシーは、カミ―ユと別れた数年の後、カミ―ユの最高傑作と言われる「ワルツ」を入手します。そして生涯、ピアノの傍らにこの作品を飾り続けました。



 

 
 *ロダン美術館 おわり 



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