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高いところから見てみよう(パリの眺望スポット)
歩道にも、車道にも、わけの分からないゴミがたくさん落ちているし、清掃車が流した水の跡もよく見かける。メトロの出口付近には、使い終わった切符がたくさん落ちている。木の植え込みには、土が隠れるくらいの吸殻。犬たちの落し物は、以前よりは減ったらしいが、それでもよく見かける。
パリという都市に、あまりにも大きな夢と憧れを抱いて渡航すると、激しく幻滅することになりかねないくらいに、街はゴミゴミとして 汚れている。
パリは、「清潔さ」という意味においては、到底きれいとは言えない。
では どういう意味なら、きれいと言えるか。
それは、造形である。約150年前、19世紀後半の ナポレオン3世とセーヌ県知事オスマンによる都市大改造により、パリは機能的で美しい近代都市に生まれ変わった。
造形の美しさは、特に高いところから見下ろす時、強く実感する。
小さなゴミが目に入らない分、造りそのものに意識を集中できる。建物は、色・形が揃い、通り沿いにぴったり整列するように並んでいる。建物と建物の間に植えられた木々は、緑色のラインとなり、白い街の中で、優雅なアクセントになっている。区画は規則正しく、そして滑らかな形に上手に組み合わされている。
街を歩くときは、上から見下ろす時のような感慨を得る代わりに、街並が持つ心地よいリズムを感じることが出来る。一度でも高い位置からの景観を見ておくと、歩きながら漠然と感じられる美しさの理由を、直感的に理解出来るようになる。
エッフェル塔からの眺め Tour Eiffel

市内にいくつかある眺望スポットの中でも、最も高い位置からパリを見渡すことができる。
圧倒的な高さからの眺めは、飛行機で離陸している最中のようだと思う。

マッチ箱で出来た家が整列しているみたい。
「パリってこんなにきれいな街だったのか〜!」と感激する。
エッフェル塔の展望台は、いつも激しく混雑しているけれど、長い列に並んででも登る価値はあると思う。高所恐怖症でない方には、一押しのおすすめスポット。
*関連する記事:エッフェル塔に登ってみよう
<おすすめ オプショナルツアー>
凱旋門からの眺め Arc de triomphe de l'Etoile

凱旋門から放射状に伸びる12本の大通りは、パリ大改造時に整備され、現在のパリの原型となった。
凱旋門の上に登ると、ぐるりとパリを見渡すことが出来る。

*関連記事:凱旋門に登ってみよう
ノートルダム大聖堂の塔からの眺め Cathédrale Notre-Dame de Paris

ノートルダムとはフランス語で「私たちの貴婦人」、つまり聖母マリアを指している。現在でもパリ大司教座聖堂として使用されている。信仰の場であるとともに、世界中から観光客が訪れる所でもある。
大聖堂の塔は、 眺望スポットとしても外せない。 400段近い、狭い螺旋階段を登って行く。 内部は狭くて急なため、常に入場を制限しているので、塔の入り口には長い列が出来ていることが多い。写真で向かって左側にまわると、棟へ登る入口がある。
(*聖堂内には無料で入れるが、塔に登るのは有料。)

棟に登ると、ほぼ真下にセーヌの流れを見ることが出来る。その点で、ここは 他の眺望スポットと一線を画している、と言えると思う。
セーヌを近くで眺める時、多くの人が、今自分がパリに居るということを より強く感じられるからだ。

中世以降の西洋の建築に見られる怪物の彫刻で、装飾的な見た目に反して、雨水の排出口という機能的な役割を持っている。
ノートルダム大聖堂には、姿の異なるガルグイユが何体もいて、こんな風に じっとパリを見つめている。
考え事をしている風情がなんともいい感じ。
サクレクール寺院の塔からの眺め Basilique du Sacré-Cœur
モンマルトルにそびえる白亜の大聖堂「サクレクール寺院」。
あまり知られていないようだが、ここもノートルダム大聖堂のように、建物側面のある階段から登ることができる。
(*聖堂内には無料で入れるが、塔に登るのは有料。)

聖堂の高さとしては、それほどでもないものの、モンマルトル自体が丘なので、パリを見渡す眺めは素晴らしい。
*関連する記事:パリの見どころ「モンマルトル」
塔の一部を間近に見ながら、見下ろす景色。
地上の様子も、どうにか分かる程度の距離で、観光客が行き交う様子も見える。
ノートルダム大聖堂やエッフェル塔のような混雑もなく、静かにパリを見下ろせる場所。
モンマルトルが、下町情緒溢れる地域であることから、ノスタルジックな気分も味わえる。
エッフェル塔などとは少し違った意味で、おすすめの眺望スポット。
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