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パリに持って行く服
「パリでは、きれいな服装をした方が良いか、カジュアルでも問題ないか?」と旅行を控えた知人から聞かれることがあります。
私も初めての時は同様のことを思ったので、その疑問はよく分かります。
パリに限らず、一般的に、海外旅行の際に求められる服の条件としては、以下のようなものが挙げられます。
(1)動きやすい (2)しわになりにくい
(3)かさばらない (4)重ね着が出来る
これらの条件を満たしていて、且つ 気に入っている服をいくつか。お互いに組み合わせられる服であれば、申し分ないと思います。
それでは、パリでの事情はどうでしょうか。場面別に考えてみましょう。
*関連する記事 パリの気温と服装
パリの街中での基本的な服装
「食事は、気軽な雰囲気のお店に行きます」「高級ブランドショッピングの予定はありません」という人であれば、服装であまり悩まなくても大丈夫。ごく日常的な普段の服装でOKです。例えば日本で、電車に乗って美術館や映画館に行く時や、友達と話題の場所に遊びに行く時などに、どんな服を着て行くかイメージしてみましょう。
それは人によって、「Tシャツにジーパン」かもしれないし、「カットソーにスカート」かもしれません。
露出の多い服装は控えた方が無難(特に宗教的な場所ではNG)ですが、注意点といえば、そのくらい。
基本的にはどんな格好でも問題ないと思います。
ただし、のんびり寛ぐのが目的のビーチリゾートなどと違って、パリでの観光はどうしても「見学」になることが多いです。広い美術館の中を歩き回ったり、石畳の街を歩いたりすると、けっこう疲れます。
靴だけは、歩きやすくて、足の負担を軽減してくれるようなもので行くことをおすすめします。
具体的には、できればフラットシューズなどではなく「スニーカー」が良いと思います。「普段の生活で多少歩いても問題ないから」と、ごく普通のかかと低めの、通勤用のパンプス系で行ってしまう方も多いようのですが、いざパリに行ってしまうと、連日にわたって、想像をはるかに上回る長い距離を歩いてしまうもの。旅行中の行動は、普段の生活パターンとは違います。足が痛くて一歩も歩けない・・という事態が、本当に発生します。
できれば、基本的にはスニーカーで行動し、キレイな恰好をするときには、キレイな靴に履き替える方のがベストだと、私は考えます。ご参考までに。。。
高級ブティックなどに行く場合
「せっかくパリまで行くのだから、高級ブランド店で買い物したり、ランクの高いレストランで食事をしてみたい」という人は、意識してきれい目の服を持って行くと良いでしょう。 (わたくし個人的には、てろんとしたジャージ素材のワンピースを1〜2枚持っていきます。小さくたためて全くシワにならず、エレガントっぽく見えるので、重宝します。)
服に合う靴とバックも忘れずに!
私の友人が、某ブランド店へ ワンピース+パンプス姿で買い物に行ったら、前回の旅行で Tシャツ・ジーパン+スニーカーで行ったときより、明らかに対応が良かったということを話してくれました。
お店のスタッフは、ある程度、お客さんを見た目で判断します。それは、そのお店に限らず、どこでもそういうものなのだと思います。
訪ねるお店の格に合わせた服装をすることは、相手に対する礼儀です。こちらが相手に敬意を表した結果、相手も丁寧に接してくれるということなのだと思います。
現地に溶け込みたい場合
現地人化したい人には、シンプル&シックな系統の服装がおすすめです。
黒、白、ベージュなどのベーシックな色で、ごくシンプルな形のニットやシャツにジーパン、靴はバレエシューズのようなフラットなもの。
バッグはブランド品ではなく、かといって いかにも旅行者風の斜めがけバッグでもなく、OLさんの通勤用といった感じの、ごく普通の肩掛けタイプ。
そんな感じの服装だったら、街なかでもメトロでも周囲に溶け込めると思います。
日本では、銀座を歩いているOLさんでも、新宿や渋谷で見かける若い女の子たちでも、身に着けている服は、皆それぞれに形が凝っていて、色とりどり。柄物も珍しくありません。銀座、原宿、池袋といった地域による傾向の違いはあるとしても、日本人女性の意識の根底には、かわいさや華やかさを追求する気持ちがあると思います。
パリでは色・柄ものを好んで着るのは、年配の方に多い傾向があるようです。
おしゃれだな、ステキだな、と思う感覚の基準が、パリの女性と東京の女性の間では、少し違いがあると思います。
それほど年配ではないのに派手目の雰囲気だと、それだけで外国人ぽく見えている様子。
まぁ実際外国人なのだから、外国人に見えるのは仕方ないとは思うのですが、
外国人は外国人でも、旅行者ではなく、現地在住の外国人風に装っていた方が、防犯上多少は良い面があるかもしれません(犯罪のターゲットにされにくくなるなど)。
少し長めに滞在する予定の方なら、その点も考慮すると良いと思います。
<現地の人々の服装や考え方など 参考になる書籍>
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フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ | パリ流 おしゃれアレンジ! 自分らしく着こなす41の魔法 | 大人のパリ イネスのおしゃれガイド 私のルールと行きつけアドレス | フランス人は10着しか服を持たない2 |
季節による対策
現地に行ったら、寒いのか暑いのかも気になります。多くのガイドブックには、パリの各月の平均気温が載っているので、チェックしましょう。当サイトのサイドバーにも、パリの直近一週間分の天気予報のページをリンクしていますので確認してください。
それらを見れば、パリが自分が住んでいる地域と比べて寒いのか暖かいのか、数字での上では知ることができます。しかし、数字からの想像と実際に行ってみて感じる印象は、常に微妙に異なるものです。
パリの緯度(48度)は、北海道札幌市(43度)よりも高く、 冬はもちろん、真夏でも基本的に寒い、というのが私の持っている印象です。(ちなみに私は、関東生まれの関東育ち。暑いのも苦手だけど、寒さにも弱く冷え性。 )
以下で、私が実際に滞在したことがある月に感じた暑さ・寒さについて説明します。
8月のパリ
日本で連日猛暑の続く中で旅支度を整えていると、「涼しい夏」というものを上手く想像できません(私だけか?)。 「 "東京より気温が低い" とは言っても8月だし…。そんなに重装備は要らないよね?」と思ってしまうのです。ここ数年は、地球温暖化の影響でパリの平均気温も上がっています。
それでもパリでは、クーラーが設置されていないホテルが圧倒的に多いです。基本的にクーラーは必要ないからです。
晴れて暑くなる日が続くこともありますが、それでも東京の蒸し蒸しとして 身体にまとわりつくような暑さとは、暑さの質が違います。例えるなら、高原の避暑地のようなイメージ。日差しは射るように強くても、空気はさわやかです。
曇りや雨になると、肌寒く感じます。そんな日には、「オフィスの冷房対策用」といった感じの薄手の羽織ものでは全く役に立ちません。あまりの涼しさ(寒さ)に、持って来た薄い綿素材のカーディガンでは耐えきれず、ウールのショールを買ったこともありました。身に着ければ確実に保温効果が上がるような、しっかりとした長袖のジャケットやカーディガンが必要です。
日中暑い日でも、夜には気温が下がります。寝る時も、半袖&単パンなどでは、私は肌寒い感じがしてダメ。きちんと長袖のパジャマを着ないと眠れません。
寒がりの自覚のある方は、日本の9月後半頃をイメージするくらいでちょうどいいと思います。現地に行って予想よりも暑いのなら、薄着に調節できますが、逆は、準備が必要なので・・。
9月後半〜10月前半のパリ
日本では、ようやく猛暑から解放されて一段落といった頃ですが、この時期のパリは完全に「秋」。年によって、真夏日になることもあるようですが、そんな日が一段落すると、寒がりの私にとっては、もはや晩秋と言ってもいいくらいです。
初めて9月のパリに行ったとき、それまでに8月でもけっこう寒い思いをしていたので、もっと暖かい服を持って行かねば
!と思って準備したのですが、想像を上回る寒さに またしても耐えきれず、今度は短めのコートを買ってしまいました。( こんなコートです→「9月にパリで買ったコート」/blog「パリ旅行準備室」)
現地の人たちの服装は、人それぞれ。コートにロングブーツのマダムもいれば、タンクトップで素足にサンダルのお兄さんもいて、道行く人の服装は全く参考になりません。
常に自分にとって寒いか暑いかしか判断基準はないのですが、傾向としては、全般的にパリの皆さんは私よりも薄着だな、という印象を持ちました。
メトロで隣に座った女の子が半袖Tシャツ1枚で、私は、長袖カットソーにカーディガンを着て コート着用ということもよくありました。
寒くて長い冬を経験するパリの人たちにとっては、9月の寒さなんて、寒さのうちに入っていないのかもしれません。
暑さ・寒さに対する感覚は人によって大きな差があるので、例えば、北海道出身の人だったら、同じ気温でも私ほどは寒く感じないと思います。1.5〜2ヶ月程度先を目安に、ご自分の寒さ耐久度に応じて、服を選んでください。
年末年始(12月後半〜1月頃)のパリ
冬は、夏以上に服装について心配な人も多いと思います。毎日気温をチェックしていると、東京よりパリの方が暖かい日もあるけれど、基本的には寒さが厳しいです。
特に外を歩き回ったり、寒空の下で入場を待ったりする可能性がある方は、重装備で行きましょう!
2010年の年末からのパリ滞在時。私は、自分なりに実現できる最高の厚着で臨みました。モコモコ状態でしたが、おかげで元気に街歩きが出来ました。
ちょっと(いや、かなり)恥ずかしいのですが、自分へのメモも兼ねて、その重装備の内容を記しておくので、私と同じように寒がりな方、ぜひご参考に!
<2010〜2011年 年末年始の滞在中の服装・基本スタイル>
上半身
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下半身
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小物
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【補足説明】
タイツを履いた上にレギンスを履いて、その上にハイソックスを履いて、足首にはレッグウォーマーをして、コーデュロイパンツを履くという、もうこれ以上は増やしようがないね!というスタイル。恥ずかしいですね・・。
でも、あったかかった!
こうやって書き出してみると、我ながら、ものすごい厚着でびっくりです。
繰り返しになりますが、私は普段から寒がりで、東京での生活においても周りの人より常に厚着です。 普段薄着の人は、上下ともに私の服装より1〜2枚減らしても大丈夫だと思います。
ただし、12月〜3月くらいの時期は、大寒波到来ということも往々にしてあるので、そうなることも仮定して、1枚多めに持っていくと安心です。
上記の中では、ユニクロのヒートテックの各アイテムが良い仕事をしてくれました。
あれは本当に暖かい! しかも生地が薄いので、重ね着しやすい。さらに付け加えると、厚手の服が多くなりがちな冬の旅行において、「かさばらない」という点で、最強の旅行アイテムといえるでしょう。私はユニクロの関係者ではないのだけれど、冬の旅行には特におすすめです。
どうしても寒さに耐えられなかったら、現地購入で乗り切りましょう。
パリにもユニクロ、あるしね!
冬のパリに。あると助かる防寒アイテム
ネックウォーマー
特に持って行って良かったと思ったのは、ネックウォーマーです。 ユニクロで買物したときに、目にとまって、ついでに買ったものだけど、その割りに大活躍でした。氷点下近くまで気温が下がると、顔まわりも寒くなります。首から顎にかけて1枚あるだけでだいぶ体感温度が違います。本当に寒い時は、マフラーよりも確実に顔の下半分をガード出来て、重宝します。ファンデーションがついてしまうので、気になる人は替えを持っていくといいかも。ユニクロでは700円~1000円くらいでした。安いところが、また素晴らしい!
コートの丈は・・
私は、ウエスト丈のダウンジャケットを着ていました。 ショート丈でもなんとか大丈夫でしたが、もし旅行を機会に何かアウターを買おうと考えているのなら、丈の長いものを選ぶことをおすすめします。 できれば膝まで、少なくともお尻が隠れるくらいの長さが良いと思います。膝から下は靴下を重ねたり、レッグウォーマーを着用したり、と厚着ができるけれど、太もものあたりは、他と比べると薄着になりがち。 東京ではあまり自覚したことがないのですが、0度前後の外気の中を長時間歩き回っていると、腰回りや、ももから膝にかけてが冷えるのを感じます。 一日歩き回ってから部屋に戻り、部屋着に着替える頃には、太ももが冷たーくなっていて、 長いコ-トを着てくれば良かったなぁ・・としみじみ思ったのでした。
ブーツまたはレッグウォーマー
現地の人が、内側がムートンのブーツを履いているのをよく見かけました。石畳の街を歩いていると、足もとから寒さが来るので、あったかブーツは有効です。私は、つま先の細いブーツしか持っていないこともあり、歩きやすさを重視して、その時はスニーカーで行きました。その分、ブーツ代わりのつもりで、足首をガードする短めのレッグウォーマーを靴下の上から着用しました。ブーツだったらもっと暖かかったのかもしれないけど、一応 足首から入る冷気を防げることができたと思います。
ニットの帽子
これも東京の生活では感じたことがないのですが、パリでは頭が寒かった!
仮に外に居るのが短い時間でも、帽子は必須です。
耳あてもあれば良かったと思いました。ニット帽のすそ(本来は折り返す部分) を長く下ろして、できるだけ耳の方まで覆うようにしていました。
帽子、手袋、耳当て、マフラーなどは、お土産やさんでもたくさん売っています。
現地に行ってから、あまりの寒さに購入する旅行者が多いのだろうと思います。
パリに持って行く服・まとめ
夏のパリには夏のパリだけの、冬のパリには冬のパリだけの魅力があります。
持って行く服を選び始めた時点で、すでにあなたの旅は始まっています。
この過程も含めて、季節がもたらすパリの魅力を楽しんでくださいね^^
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執筆:内田ユミ
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