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方向音痴に負けない街歩き

方向感覚に優れた人と話していると、心底驚くことがある。

例えば、外出先で自分の部屋がどっちを向いているか分かったり、初めて訪れた土地で東西南北が分かったりするのは、一体どういうことなのだろう。私に方角が分かるのは、晴れた日の午前中もしくは夕方だけ。つまり、太陽のある位置によって判断することしかできない。太陽が南中していたり、曇っていたり、夜だったりするとお手上げである。


通りそんな筋金入りの方向音痴の私だが、地図は読める(と思っている)。方向感覚が鈍いことと、地図が読めないことは、似ているけれど、ちょっと違う気がする。
確かに、方角感覚が鈍いと目的地と現在地の位置関係を把握するのに不利である。だが、地図上で自分がどっちを向いているかさえ分かれば、地図に従って目的地にたどり着けるのだ。

肝心なのはスタート。初めの一歩を間違うと大変なことになる。可能であれば、まずどっちに行くべきか、その地域に詳しそうな人に聞く。ホテルのフロントマンとか、駅員さんとか。その上で、じゃあこの地図の向きはこっちが上ということだな、という風に判断して道順を頭に入れる。あとは、案内板を見たり、誰かに教えてもらったりしながら、初めての目的地を目指す。

私のこのような街歩きは、方向感覚に優れた人々には、まったく理解できないものかもしれない。



旅行中の心得として「通りで地図を開くな」ということをよく聞く。自分が不慣れな観光客であることを周囲にアピールすることになるからだ。
なるべくなら、その教えを守りたいと思っている。部屋を出る前には目的地の場所をある程度把握し、最寄り駅に着いたら駅員さんに方向を聞くのだが、しかしそれでも迷うところが、方向音痴の方向音痴たる所以なのである。

迷い出したら、「やっぱり私は方向音痴なんだ…」などと落ち込んでいるヒマはない。あてもなく彷徨うわけにはいかないので、建物の壁に背をつけるように立って、地図をバッグから出す。今、私はどこにいるのだろう?近くで目に付く案内板や通りの名前をチェックして、現在地を確認する。


路上地図を取り出すと寄ってくるのは、決して悪い人ばかりではない。滞在中にはよく、通りかかった人に助けてもらった。いずれも私から声をかけたわけではない。地図を広げると数秒後に、通りすがりや信号待ちの人が声をかけてくれた。ご年配のマダムのこともあれば、学生風の若い女性のこともあった。


マダム:「どこに行きたいの? ピカソ美術館?」
私 : 「はい、そうです。」
マダム:「こっちに真直ぐで あってるわよ。」
私 : 「有難うございます!」
マダム:「どういたしまして。楽しんでね!」

もしかすると、こういうことは彼女達にとっては当たり前すぎる行動で、特別に親切にしているつもりもないのかもしれない。

日本で外国人観光客を見かけたとき、私に同じことができるだろうか。言葉の壁を理由に、見て見ぬフリをするであろう自分を想像した。しかし、言葉の壁は理由にならない。パリのマダムたちは、どう見ても日本人観光客であろう私に 思いっきりフランス語で話しかけてきた。フランス語がたいしてできない私でも、とりあえずこっちでいいんだな、くらいは分かったし、何よりそのやさしい心は言葉を超えて伝わってきた。


誰かに親切にされると、誰かに親切にしたくなるものである。このごろの私は、外出すると無意識に外国人観光客を探している。何かお困りのようだったら、声をかけようと思っている。 どこの国の人でも大丈夫、日本語でいいのだから。

さらりと、何てことない感じで 話しかけてみよう。
パリで出会ったマダムたちのように。


2012年:追記

スマートフォンの普及により、現在位置の把握が容易になってきました。方位磁石アプリもありますし、見知らぬ土地を歩くことも、以前と比べると易しくなったと思います。
路上で iPhoneを使用中にひったくられるケースがあるそうなので、その点には注意してください。



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