国立近代美術館 Musée National d’Art Moderne(ポンピドゥセンター)
奇抜な印象のこの建物は、「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術センター」です。
1969年にセンターの建設を決めたフランス大統領にちなんで名付けられました。建物全体が、図書館や映画館が入った総合文化施設で、その4、5階部分が「国立近代美術館」です。
「国立近代美術館」は、ルーヴル美術館、オルセー美術館と並んでパリの三大美術館とされています。
おおまかに言えば、所蔵作品は、古典がルーヴル、近代がオルセー、現代がポンピドゥーという分類になっています。
シャガール、ピカソ、マティス、マグリットなどの作品のほかに、現代の作家による作品も多数展示されています。
抽象的なもの、ポップなもの、とバラエティに富んでいて、ルーヴルやオルセーとは、全く違う魅力があります。
4、5階の美術館へは、外側からも見えるガラス張りのトンネルのようなエスカレーターを使って登っていきます。
建物前の広場には、何か食べている人、昼寝をしている人、ただ単に座っている人、寄り添うカップルなど、たくさんの人が思い思いの時を過ごしています。大道芸人は芸を披露しているし、絵描きさん達は似顔絵を描いています。
センター前の広場を囲むように、クレープ屋さん、アイスやさん、サンドイッチ屋さんなど、お店がたくさんあるので、何か買って、みんなに混じって、おいしいものを食べながらひとときを過ごしてみるのもおすすめ。冬はちょっと寒いかもしれないけど。
国立近代美術館/Musée National d’Art Moderne
最寄り駅:メトロ11号線 Rambuteau / 1、4、7、11、14号線 Châtelet / 1、11号線 Hôtel de Ville RER A.B.D線 Châtelet Les Halles
営業時間:11:00〜21:00 (木曜日は〜23:00) 休館 火曜日、5月1日
料金:10ユーロ、18〜25歳は8ユーロ、18歳未満は無料 第一日曜日は無料
公式サイト:https://www.centrepompidou.fr/fr/
ポンピドゥセンター周辺のグーグルマップ
ポンピドゥセンター外観から「国立近代美術館」入場まで
建物の前のスペースには、地面に座っている人が大勢います。
何をするわけでもなくただ座っている人、何か食べてる人、
おしゃべりしてる人、昼寝している人、などなど。
建物を正面から見て右手の方へ行くと広場があります。
「ストラヴィンスキー広場」
面白い噴水が何種類もあって楽しい!
噴水は、「ジャン・ティン・ゲリー」と「ニキ・ド・サン=ファール」の作品です。
建物正面入口で、セキュリティチェックを受けて中に入ります。
向かって左手の方にある切符売り場(Billetterie)でチケットを購入。
ここは人のいる窓口ですが、自動販売機もあります。
建物外側にあるエスカレーターで上って行きます。
係の人にチケットを見せて、まずエスカレーター入口を通ります。チケットはこの後、美術館の入口でも必要です。
このエスカレーターは、外観からも分かるように、途中での方向転換はなく、ただひたすら上に昇って行きます。
ガラス張りのチューブの中は、太陽が眩しく、空に向かって昇って行くようです。
国立近代美術館入口
美術館部分は5階と6階にあたります。
作品は、年代ごとに5階と6階に分けて展示されています。
5階:1960年以降の作品
6階:1905年から1960年の作品
その上の階は、企画展の会場として使われます。
年代を追って見たい、という人は6階→5階の順に見学しましょう。
美術館内部は階段で行き来することが出来ます。
この写真は、上の階から降りる階段の中ほどで、下の展示室を撮影したものです。
通路を挟んで左右に作品が展示されていて、動きやすい造りになっています。
最上階にはレストラン「Georges/ジョルジュ」があります。
コスト兄弟が手がけたというおしゃれな内装。
夜景も楽しめるレストランです。
最上階、ガラス越しの眺め。パリの建物がマッチ箱のように見えます。
遠くには、サクレクール寺院や、エッフェル塔も見えます。