フランスの挨拶の習慣

フランスを旅する際には、ツアー旅行、個人旅行を問わず、次の3つの挨拶は必ず覚えて行きましょう。

  1. 「Bonjour」 こんにちは
  2. 「Merci」  ありがとう
  3. 「Au-revoir」さようなら

夜も外出予定がある方は、「 Bonsoir」(こんばんは)も加えてください。

旅行中は英語で乗り切ろうと考えている人も、最低限この挨拶だけはフランス語で言えるようにしていくことが大事です。挨拶をフランス語で言うだけで、対応してくれるフランス人に与える印象が大きく変わります。

小さなことですが、こちらの態度と、それに対する相手の対応の積み重ねによって、旅行自体の印象までも変わってしまうかもしれません。

この件は、「その国の言葉で挨拶すると喜んでもらえる」といった情緒的な側面から、「できたらプラスになる行為」として理解されることがあります。ですが実際は、どちらかというと、マナーとか常識といったものの範疇に近く、できていて普通。外国人観光客であれ、できていなければ、相手はマイナスの印象を抱きます。

この語が必要な訳:フランス人の習慣

フランスでは、お店でもホテルでも、まずは「Bonjour」と挨拶をします。

街で知らない誰かに道を尋ねるときも、空港の売店で飲み物を買うときも、スーパーのレジで支払いをするときも、とにかく人と接するときには、必ず「Bonjour」が必要です。

「Bonjour」を言わずに、いきなり用件に入ろうとすると「え、何この人、Bonjour も言わないで……」と怪訝な顔をされ、冷たい対応を受けることになるでしょう。

「Merci」と「Au-revoir」も必須です。お店を出るときなど、買った・買わないに関わらず、「Merci」「Au-revoir」を言って出るようにしましょう。

日本では、例えば、駅のキオスクの販売員さんに「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」と声をかけることはほとんどないと思います。お互いに終始無言でやりとりが成立することも珍しくありません。

この習慣の違いをしっかり認識して、空港到着後から「Bonjour」「Merci」「Au-revoir」を忘れずに言いましょう。個人旅行の人なら、一日中言い続けるくらいのイメージを持ってください。

フランス旅行から帰国した人から「フランス人は無愛想で、対応が冷たかった」という主旨の感想を聞くことが時々あります。事情も色々あると思うので、全員とは言いませんが、そのような印象を持って帰国する人のうちの何割かは、もしかしたら「Bonjour」「Merci」「Au-revoir」を言っていなかったのではないか?と推察します。

読み方(発音)を確かめよう

それぞれの読み方は、一般的に、カタカナで以下のように表記されます。

 「Bonjour」・・ボンジュール

 「Merci」・・メルシー

 「Au-revoir」・・オ ルボワール


しかし、読み方のカタカナ通りに、「Au-revoir」を「オ ルボワール」と言ってしまうと、フランス人には通じません。(ボンジュール、メルシーは、カタカナ読みでもなんとか大丈夫だと思います。)

フランス語には、日本語には存在しない音があるため、発音のカタカナ表記には本来無理があります。

  • カタカナ表記:管理人の感覚では・・
    「Bonjour」→ 「ボンジュ〜」(最後の r は ほとんど発音しない)
    「Merci」→ 「メッシー」または「メルシー(r はごく小さく軽く)」
    「Au-revoir」→「オウ ボワー」(いずれの r も ほとんど発音しない)
    が近いように思います。ただし、これらの書き方も完全に音を表記できてはいません。

さらにもう一歩! 便利なフレーズ 「S’il vous plaît」

上記3つの必須単語以外に、ぜひ覚えていただきたいのが「S’il vous plaît /スィル ヴ プレ」(お願いします)です。何かと便利なフレーズです。

単語のあとにつけ加えて言えば、注文時に使えます。
「Un café, s’il vous plaît」(アン カフェ スィル ヴ プレ/ コーヒーをください)

人に声をかけるときにも使えます。(すみませーん!お願いします!)

タクシー乗り場で住所を書いた紙をドライバーさんに見せながら「S’il vous plaît」と言えば、「ここに行ってください」の意味として理解してくれます。

フランス人に見せるためのメモを書くとき、「S.V.P」と省略形を書き加えることもあります。

「フランスでは英語は通じない」は本当か?

まるで伝説のように「フランスでは英語は通じない」、「フランス人は英語を話したがらない」と言われていますが、そんなことはありません。

特にパリでは、お店でもカフェでもホテルでも、スタッフは観光客の対応に慣れていますので、一般的なやりとりであれば、英語でほとんど問題はありません。

街なかの個人商店や、屋台やマルシェなどでは、難しいケースもあるでしょうが、少なくとも日本語よりは通じます。「身振り手振りで意志を伝え合うのも海外旅行ならではの面白さ」と腹をくくって楽しむのもひとつの乗り切り方です。

英語で対応してもらう場合も、先に書いたように、最初の挨拶「Bonjour」は忘れずに。
挨拶もせず、「英語で良いですか?」の断りもなく、いきなり非英語圏の国で、英語で話しかけたら、そりゃあイヤがられても仕方ない、というものです。

トラブルなど何か複雑な案件が発生して、「身振り手振りで」などと暢気なことを言っていられない状況も起こるかもしれません。

心配な人は、日本語で対応してもらえるサービスセンターの連絡先を控えていくと良いでしょう。利用しているカード会社や保険会社で、海外旅行中に問い合わせ出来る窓口を開設していないか確認してみましょう。多くのクレジットカード会社には、旅行全般に関する現地窓口があります。

例:三井住友VISAカードのトラベルサービス

  • カード会員向けのサービスです。

最後にもうひとこと。。

こちらがフランス語が苦手と分かると、自ら英語に切り替えてくれるフランス人も大勢います。フランス人は英語を嫌うどころか、むしろ、わざわざ英語で話してくれる親切な人々なのです!

ただし、フランス人の話す英語には、独特の響きがあります。「フランス語訛り」とでも言いましょうか。
英語に切り替えてくれたはずなのに、「あれ、今のフランス語?」と思ってしまうこともしばしば。フランス語特有の発音の仕組みが、英語を話すときにも微妙に反映されてしまうようです。

日本人の英語が、日本人特有のリズムと発音によって「日本語訛り」と言われてしまうのと似ていますね。

もう一言 言いたい人のための サバイバルフランス語

それは無料ですか?
[C’est gratuit ?/ セ グラテュイ?] 上がり調子で。
観光案内所などで資料や地図などをもらって、念のため確認したい時。

これで全部です。
[C’est tout./ セ トゥ.] 
ファーストフード店、総菜店、マルシェなどで買物したとき、カフェで注文したときの締めの言葉。これを言うと、注文は終わりだなと分かってもらえます。

できますか?使えますか?
[Je peux?/ ジュプ?]
本来は、peuxの後ろに語が続き「〜することができます」という意味で使う表現です。身振りで補いながら、上がり調子で「ジュプ?」と尋ねれば、場面に応じた意味に解釈してもらえます。
例えば、支払いの場面でクレジットカードを見せながら「ジュプ?」で、「カードで払えますか?」
通路の向こうを指しながら「ジュプ?」で「こっちに行けますか?」など。