パリ・ミュージアム・パスについて

(2018年5月更新)

「パリ・ミュージアム・パス」は、パリ市内とパリ郊外の美術館や観光施設約60ケ所以上(使える施設:パリミュージアムパスジャポンのサイト)で使える共通の入場券です。 2日券、4日券、6日券があり、それぞれ連続した2日、4日、6日間に有効です。

パリ・ミュージアム・パスを利用することの最大の利点は、待ち時間の短縮です。 例えば、ルーヴルやオルセーなど混雑の激しい美術館の場合、館内に入場するために並び、入場後は チケット購入のために再度並ばなくてはなりません。

パリ・ミュージアム・パスを持っていると、チケットを買う必要がないばかりか、パスがある人用の入口が別途設けられている場合もあるので、待ち時間を大幅に短縮できる確率が上がります。(パスを持っている人も入場口が同じ施設もあります。その場合は、チケット購入の手間が省ける、という利点のみになります。)

チケットを買う必要がないので、いちいちお財布を出す手間も省けます。それはつまり、持ち歩く現金が少なくて済むということでもあります。

期間内は再入場も自由。さらに言えば(あまり大きな声では言えないけど)、美術館でトイレだけ借りたりすることも可能です。

2008年に使った「パリ・ミュージアム・パス 4日券」です(現在はデザインが変わっています)。
モナリザの顔の一部がデザインされているのが表面。ひっくり返すと裏がチケットになっていて、ここに自分で使用開始日と姓名を記入します。「パスの使用開始日は自分で決められる」ということです。
施設の入口でこの面を係員に見せればOK。モナリザ面とチケット面を表紙と裏表紙のような形にして、中に案内書が折り畳まれています。切り離さずに、折り畳んでこのまま使用します。

パリ・ミュージアム・パスの購入方法

パリ・ミュージアム・パスは、日本国内でもパリでも買うことができます。
現地で購入できる場所は、パリ市内のインフォーメーション(「 i 」のマークのある案内所)、シャルル・ド・ゴール空港内のインフォメーション、一部のFnac、主要美術館、ルーヴル美術館地下売店、などです。

購入場所はパリに複数ありますが、私は、日本で準備して「持って行くこと」をおすすめします。

パリに慣れていて、状況に応じて色々なルートを想定できる人なら、問題なく購入できるでしょう。そうでない人でも、すんなり購入出来ることもあるかもしれません。しかし、窓口自体を見つけるのに手間取ったり、あると聞いて訪ねた窓口で「無い」と言われることも珍しくありません。滞在先の近くに購入できる場所があるとも限りません。

時間短縮のためにパスを買うのに、現地で時間を費やしては本末転倒。 日本国内で購入できるので、出発前に準備して、パリに着いたら一日目からスムーズに見学に入れるようにしておくと良いと思います。

パリ・ミュージアム・パスを販売している会社

東京都港区にある「パリ観光株式会社」の中の一部門です。 パリ・ミュージアム・パスの発行元「インターミュゼ協会(ASSOCIATION INTERMUSEES)」から、日本国内で唯一販売を正式に認められ、 パリ・ミュージアム・パス公式サイトでも、日本で唯一、販売拠点として紹介されている会社です。

  • インターネット、FAX、電話で注文出来る(代金は銀行振込)
  • 東京都港区のオフィスへ直接行って買うことも出来る(現金で支払い)
  • 購入の申込み受付は、出発の7営業日前まで。
  • 価格:2日券/6,800円、4日券/8,700円、6日券/入荷待ち(2018年5月時点)
  • メール便は送料無料、宅配便希望の場合は送料がかかります。

【注意】この会社では、入金確認後にパリ・ミュージアム・パスの現品を郵送してもらえます。出発前にパスを手にすることができるので安心です。ただしそのため、申込み締切りが「土日祝日を抜かした7営業日前」と、かなり早めです。7営業日を切ってしまうと申込み自体受け付けてもらえなくなります。買うと決めたら早めに申込みましょう。


現地オプショナルツアーの専門サイト「VELTRA/Alan1.net」で申し込むことができます。しかしながら現在は、パリミュージアムパスの単体での取り扱いではなく、乗降り自由のパスとのセット販売になっています。バスでの観光も利用したい人にはちょうど良いかもしれませんが、パリミュージアムパスだけを購入したい人には向きません。

この会社では、「予約確認書(バウチャー)を自分で印刷してパリに持って行く」方式です。パリのオフィス(パリ観光局インフォメーションセンター/ピラミッド駅近く)へ行き、バウチャーとパスを引き換えます。オフィスはパリ中心の便の良いところにありますが、現地で営業時間内に引き換えに行く必要があります。

現地で手間が発生しますが、直前まで予約できるというメリットがあります。サイト内の予約というところをクリックしてみて、カレンダーから選択できれば申込み可能です。上記の「パリ観光」で7営業日前に間に合わなかった人も、購入予約できる見込みが大いにあります。現地でバウチャーと引き換えですから送料はありません。乗降り自由のバスとセットで、現地オフィスへ引き換えに行ける人には、おすすめです。

他にもいろいろ利用できます

「フランス現地出発のオプショナルツアー予約専門サイト「VELTRA」
パリ市内観光、セーヌ川クルーズ、モンサンミッシェルツアー、ヴェルサイユツアー、ムーランルージュ、リドのキャバレー、自転車で散策、ワイン試飲、南仏発ツアーなど。あらゆる現地ツアーが揃っています。空港送迎、レストラン予約など、実用的なものもあります。出発前に見ると、必要なメニューが見つかるおすすめのサイトです。【最低価格保証】フランス のオプショナルツアー予約なら VELTRA / Alan1.net


  • 旅行会社で手配してくれる可能性もあるので、パッケージツアー利用の方なら、担当者に尋ねてみましょう。

また、フランスのサイトになりますが、大もとである パリ観光局公式サイト/Office du Tourisme de Paris から購入することもできます(パリのオフィスで受け取りか、フランスから郵送・要2週間)。


  • 現地で買うなら、ルーヴルの地下にある売店(TABAC)がおすすめです。

場所も難しくないし、ルーヴルにはたいていの人が行くと思うからです。 ルーヴル見学に行く当日に買ってもよいわけですし…。
すいてる日もあれば、右側の写真のように並んでいる日もあります(やはり、出発前に手に入れて行く方が安心かと思います)。

割安になるか、割高になるか

金額的に割安になるかどうかは、使用期間内にどれだけ精力的に観光施設をまわるかにかかっています。
2018年5月現在、パリ観光局の公式サイトで確認すると、2日券が48ユーロ、4日券が62ユーロ、6日券が74ユーロとなっています(価格は時々変わります)。

パリの美術館や観光施設の入場料は、安いところでは6〜8ユーロというところもありますが、12ユーロという価格帯も多いです。だいたい真ん中をとって、1ヶ所 8〜9ユーロとしておおよその計算をすると、2日間で5ヶ所まわれれば、金額的にはモトが取れる計算になります。

ただし、2日で5ヶ所というのは、実際にはけっこうなハードスケージュール。私だったら、最後は集中力がなくなって、何を見たかよく覚えていないかもしれません。

同様の計算で、4日券なら6〜7ヶ所行けば良いことになります。そのくらいなら、まぁ良いペースではないでしょうか。ただしこれは、4日間パリにいて、4日間とも観光施設を中心にまわるという前提が必要です。よほど美術館好きの方でないと、現実的には厳しいかもしれません。
私は4日券を使ったことがあるのですが、あとで計算すると、やはり金額的には モトは取れていなかったです。

…と、金額的な面について触れたところで、ここでもう一度最初に述べたことを繰り返しますが、パリ・ミュージアム・パスがもたらす最大の恩恵は、「待ち時間の短縮」です。

時間に余裕があれば、長い列に並んで人間ウォッチングでもしながら待つのも楽しいですが、1分でも大事にしたい旅行中ならば、たとえ料金が多少割高になったとしても、待ち時間を作らないことを重視した方が良いと思います。

混雑が予想されるような観光施設に 個人で幾つかまわりたいと考えている人なら、購入の検討をおすすめします。

パリミュージアムパスは、時間を購入するものだと認識すると良いと思います。

パスを使ってまわる見学プランの例

例えば、パリに4日間滞在できるとします。
仮に、こんな↓スケジュールを組むとします。*カッコ内は大人普通料金(料金は変更になっている可能性有り)

 1日目(月):ルーヴル美術館(15€)
 2日目(火):オルセ−美術館(12€)と凱旋門(9.5€)
 3日目(水):サントシャペル教会(8.5€)とギュスターヴモロー美術館(6€)
 4日目(木):ポンピドゥーセンター(14€)とオランジュリ−美術館(9€)

いずれも入場するまでに並ぶことが予想される施設です。そして、パリミュージアムパスが有効な施設です。
4日間で7カ所、入場料は大人普通料金で合計74ユーロ。4日券の価格を上回ります。

パリ・ミュージアム・パス4日券の恩恵を余すことなく享受できることでしょう。
詰め込み過ぎだと感じるなら、ひとつかふたつ省いてもいいでしょう。

購入前の注意点

パスを購入する前に、年齢による割引や学割など、自分が利用できるお得なサービスが他にないかどうか確認しましょう。パリ市立の美術館など、もともと入場が無料のところもあります。第一日曜日であれば、多くの美術館が入場無料です。
(*ルーヴル美術館は、夏期の間、第一日曜の無料開放を行っていません)


また、中にはパスが使えない施設もあるので、確認してください。
PARIS MUSEUM PASS のページ(フランス語)→ パリ・ミュージアム・パスが使える施設
パリミュージアムパスジャポン(日本で扱っているサイトのページ)→ パスの利用可能施設一覧

パス有効な施設でも、有効なのは常設展のみで、企画展やガイド付きツアーなどには利用できないというケースがほとんどです。

訪ねたい施設の休館日も要チェックです。曜日の並びと観光地を巡る順序に注意しましょう。

美術館チケット 半券コレクターにとって残念なこと

パリ・ミュージアム・パスを使うと、残念なことがひとつあります。
それは、チケットを買わずに入場するため、各美術館のチケット半券が手に入らないこと。チケットには、たいていその美術館の所蔵作品のひとつがデザインされていて、旅の記念になります。

「そんなの要らない」という人が、おそらく世の中の大半だろうとは思いますが、美術館を訪ねるのが好きな人の中には、私と同じように、訪問した美術館の半券を集めている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

チケット半券コレクターの方は、この点を考慮のうえ、パスの利用を検討してください。

私は、あえてパスを使わないこともあります。入場までに並ばなくてはならないこともありますが、思い出の品を残せるので満足です。

写真は私のコレクションの一部です。

「カルト・ミュゼ」との違い

「パリ・ミュージアム・パス」が2006年3月に登場する以前は、「カルト ミュゼ モニュマン/Carte Mesees Monuments」 というものがありました。直訳すると「美術館 歴史建造物 カード」。通称「カルトミュゼ」と呼ばれていたもので、古いガイドブックや、更新が止まっているサイトなどを見ると載っているかもしれません。

基本的にこの2つは同じ目的を持って運用されているもので、カルトミュゼからパリ・ミュージアム・パスに移行した形なのですが、両者には決定的に違う点がひとつあります。

カルトミュゼは日程の区分が、1、3、5日券だったので、必要な人は1日券を2枚買って2日分、3日券と1日券で4日分、と組み合わせることが出来ました。そうすると、1〜6日分をすべてカバー出来ます。

しかし、パリミュージアムパスに変わって、1日券がなくなってしまいました。これを私はとても残念に感じています。2、4、6日券は、2、4、6 でしかないからです。
1日券の復活をひそかに希望しています。

個人的には、パスの名称もフランス語の方が良かったんじゃないかなぁと思うのですが・・。

「パリ・ミュージアム・パスについて」まとめ

パスが使えるのは美術館に限りません。パスの利用可能施設一覧
観光でパリに行こうと考えている方には、おすすめです。

3種類のうち、最も無難な2日券を買って、3〜4ヶ所廻るプランを立ててみてはいかがでしょうか。
モトがとれる・とれないで言えば、とれない確率が高いですが、それよりも、便利なので持ってて良かったと思えると思います。

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